BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙」 ( No.23 )
日時: 2010/08/04 11:20
名前: 月女神 (ID: UK5N11Xx)

幸音編 第1話

彼方、彼方、どこへ行った?
某は寂しいでござる。とてもとても寂しいでござるよ。
神様、某の事はどうなっても良い。凜音や小太郎に忘れられても良い。
だから、どうか彼方の元に連れて行ってくだされ。


*****

う、ん。今日も良い朝だな。
俺様はいつも通りに5時に起きる。あ、まだ誰も起きてないな。
じゃぁ、城内の散歩でも……。


グニッ


なんか、触れた。つか、踏んだ!
な、何だ?! 奥州からわざわざあのまさむ……。

「ふぇ、か、彼方?」
「だ、旦那ぁ?!」

幸音の旦那が普通にいたのだ。


「で、誰この子」

佐助は旦那を凝視している。怪しいらしい。
一方、旦那は旦那で佐助を見つめていた。そして、言葉を紡ぎ出す。

「彼方。猿飛佐助と申すであろう? こいつ」
「こいつとか言わないの。ハイ、謝りなさい」
「ゴメンなさい」

素直な子で良かった。
佐助は首をかしげる。どこかおかしいらしい。
すると、幸村の旦那が入ってきた。

「む、佐助。その子は誰だ?」
「名前言わないんですよ、旦那。それに、俺様の事、呼び捨てにして…」
「あぁぁぁぁぁあああああ!!!!!」

旦那が叫ぶ。
で、幸村の旦那と佐助は驚く。まぁ、当たり前だよね。
そんな大声上げられちゃぁね。

「そ、そなたは! 真田幸村! 我が先祖よ!」
「「ハァ?」」

そして、胸を張って言う。

「某は園田幸音。真田幸村の子孫である!」
「で、ハイ。俺様、猿影彼方は猿飛佐助の生き映しです」

今頃、告白か。