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凜音＆小太郎編　第２話　【新キャラ登場】

甲斐。
あの、あのですね。この上なく、緊張が、すごく、あるんですが。
お館様と、政宗が話し合っていて幸村の旦那が政宗の事を睨んでいて。怖いんですけど。
誰か助けてー！

「で、同盟組もうぜ、って事。ＯＫ？」
「ふむ、いや、しかし……」

お館様、大変お悩みの様子。
その場にいる俺様はプレッシャーで死にそうです（泣）
旦那は座りながら寝てるし、小太郎は凜音が何かヘマをやらかさないように見張っている。
あぁ、この緊張はもう……ヤバイ。

その時だった。


「ぃよう、楽しそうな事をしてるじゃねぇか」


聞き覚えのある声。そして、視界に入る銀影。
左に眼帯をつけていて、竿を担いでいて———。
まさか、まさかの…。

「長富元千代！」

凜音が驚いたような声を上げた。
学生服を着た方は、俺様達の友達で凜音の兄貴分…長富元千代がいた。

「元千代殿、一体何用で」
「ん？　いや、面白そうな匂いがしたからさ。他人の面白そうな事は俺も混ぜろ、これ常識だろ？」
「そんな常識ないから！」

元千代は他人の物＝俺の物主義。いわゆるジャイアニズム100％の奴だ。でも、頼れる皆の兄貴分。
凜音と仲が良く、校内でも下級生に親しまれているのを良く見る。

「あぁん？　どうめーなんざさっさと組めよ。どうせさー、なんか、あれだろ？　織田信長を倒すんだろ？」
「分かってるじゃねぇか」

政宗が感心したような声を上げる。

「ふむ〜……」
「まだ悩むか！　いい加減腹をくくれ！　天下統一の為には仲間も必要だ！」
「うむ、そうだな」

お館様が元千代の言葉にあっさり改心されたんだけど。
まぁ、という訳で俺様達は伊達政宗率いる伊達軍と同盟を組みましたと。

何故元千代がココにいるんだ？