BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙」 ( No.44 )
- 日時: 2010/08/10 14:21
- 名前: 月女神 (ID: Rk/dP/2H)
京都花都編 第2話
京都
「うわ、すごい人っ…」
「すごいでござるなぁ。流石京都!」
俺様達は今、京都に来ている。
え? 何故か? 前の話を見てよ。
祭りに招待されたんだ、慶次に。
「にしても、私達も良かったのでしょうか?」
「Ah? 気にすんじゃねぇよ、小十郎」
政宗、小十郎も一緒。
つー事は、凜音と小太郎も一緒だし佐助達も一緒だし色々と一緒だし。
まったく、どうなるんやらね。
「それにしても、京都は賑わっているでござる」
「そうだね」
幸村の旦那と佐助は普通に話しているが、政宗との距離は遠い。流石犬猿の仲とも呼べる蒼紅。
まぁ、それはどうでもいいや。
「お、お前ら来たのか」
「前田殿。招待して下さり、誠に申し訳ない」
「良いって良いって。遠慮は無用!」
慶次はけらけらと笑っている。
ん? 背後に2人程、いません? あ、3人だ。
1人は分かる。元千代だ。あの銀髪を結んでいるからな。
後の2人は誰だ? 片方は元千代に似ていて、もう片方はオクラのような帽子をかぶり…。
「あ、おーい! お前らー!」
元千代が手をぶんぶんと振り、こっちに向かってくる。ついでに、2人の手を引っ張って。
えーと、思い出せ俺! ここはBASARAの世界で人気のキャラは大体記憶しているはずだ!
思い出した。でも、あえて言わない。
「こちら、俺が世話になってる長宗我部元親! んで、俺が馬を貸してもらった奴の毛利元就!」
「おう、お前らが元千代の友達か?」
「ふん、慣れ合いなどいらぬ」
あぁ、やっぱり。
「元親と、Ah〜…。オクラだ」
「誰がオクラだ、誰が」
凜音がぽむ、と手を打った時に元就が輪刀を構えた。
でも、分かってないなオクラさん。こいつには乱暴な家臣がいる事を。
「謝ります。すみませんでした、オクラ様」
ゴン、と鈍い音がして凜音が地面に顔面を打ちつける。
傍では小太郎が土下座。
「もう慣れました」「そうだな」
奥州の2人はそんな事を言っていたのだった。
ん? なんか、嫌な予感が……。
「ゆっきーぃぃぃぃぃぃ!!!」
「旦那ぁ! しゃがめ!」
乱暴でゴメン、旦那。でも、頭上から何かが降ってきたんだ!
銀髪のくせっ毛。そして、紫に近い深い青の瞳。
あぁ、こいつも来ていたか。
「あ、初めましてのこんにちは! 私、竹中紅羽といいます」
紅羽と名乗った女の子は笑った。
そう、こいつ竹中紅羽は旦那が(友達としてだけど)大好きな腐女子。
そして、あの豊臣につかえていた竹中半兵衛の子孫と噂される。
まぁ、頭は良いし頼まれ事は最後までやる真面目。だけど、面倒な事はやらない中途半端な奴。
しかも、腐女子だから旦那と凜音がくっつかないかと考えている。
俺様の体がもたなくなってくるよ。
「おう、来てたのか紅羽」
「あら、中富君も来ていたの?」
「長富だ、バカ野郎。覚えろって言ってんだろう」
「あなたが伊達君の兄貴分って考えると虫唾が走るわ。さっさと手を引いてゆっきーとくっつけてよ」
「やなこった。さっさと男×男のバラ色世界から抜け出せ!」
「嫌だわ。だったらあなたはオクラとでもくっつけばいいのよ!」
ついでに、元千代とは(何故か)ライバル関係。
友達がライバルだからかな。俺様はもう良いやどうでも。
*****
これで良かったのか、紅羽ちゃんよ。
すみません、変な方向になりました! ゴメンなさい。