BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙」 ( No.48 )
- 日時: 2010/08/15 18:02
- 名前: 月女神 (ID: aMCX1RlF)
京都花都編 第3話
「……。ここはどこだ」
俺様は迷っていた。森の中で迷っていた。
え? 何故か聞きたいかい?
良いよ、語ってあげるよ。簡単で悪いけどね。
「美味いなこれ」
「美味しいねぇ、これ」
俺様は佐助にもらった綿あめを食っていた。(つーか、買ってもらった)
そしたら、なんかキツネに持って行かれた。
怒って追いかけたら森の中に逃げてよ。そして追いかけまわしたら森の奥まで来ていたっと。
「はぁ、腹減った」
くそ、あのキツネ。ぶっ殺して鍋の材料にしてやる。
その時だった。
「あっれ〜? こんな所に人がいるぞ」
子供の声。あ、聞いた事ある!
森蘭丸の声だ。あの織田軍の。え、織田軍?
「のおおおおぉぉぉぉおぉぉぉ!!!!」
俺様は思わず叫んでしまう。
そしたら、木の中から子供(蘭丸)が降ってきた。
「う、うるさいなこいつ!」
「うるせぇ黙れこのガキ! 殺されてぇのか八つ裂きにされたいのか選べ!」
気が動転してもう冷静でいられない。殺すを前提で選択を迫る。
蘭丸君、すぐ逃げて。俺様は何をするか分からないから。
「ひ、ひぃぃ!! 怖いよ、怖いよぉ!」
「さっさと消えろ! 殺すぞくそガキがぁぁぁ!」
あぁ、何を言ってるんだ俺様。
もう嫌だ、誰か何とかして。
シュン
ドゴッ
「ぎゃぁ!」
頭に丸いものが当たった。
え、あの丸いのは……ヨーヨー? まさか。
「何をしている、猿影彼方」
「お、お前! 毛利元喜か!」
毛利元喜、俺様の友達つーか知り合いだけど。毛利元就の子孫だ。
元千代を敵視する日輪の申し子ww
「おま、こんなところで何を?!」
「それは我の台詞だ。迷った」
「偉そうに言うかそれ?!」
俺様が頭が良いのはこいつのおかげ。
こいつは学年1位をキープする程の頭の良さ。流石毛利の子孫。
「あぁもう。俺様が皆の所に連れて行くからさ、来い」
「断る。我は人が嫌いだ」
「そんなことを言っている場合じゃないだろうが!」
俺様は元喜の胴を持ち、森を飛びだした。
*****
「あ、彼方。戻ってきたのか」
「おう、心配かけたな」
佐助が心配そうに言った。
で、元喜が目に入る。
「…毛利?」
「子孫だよ。毛利元喜」
「気安く呼ぶな」
まぁ、そんな毛利元喜が俺様達の仲間入りをしたのであった。