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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙」 ( No.49 )
- 日時: 2010/08/16 09:04
- 名前: 月女神 (ID: lUSIXdeU)
京都花都編 第4話 【佐助視点】
彼方がなんか変な奴と戻ってきた。
緑色の変な帽子をかぶった、毛利元就みたいな奴。
そしたら彼方はこう言ったんだ。
「毛利元喜。俺様の友達だ。まぁ、知り合い程度だけど」
知り合いねぇ。知り合いねぇ……。
何だ、このモヤモヤする気持ちは! 嫉妬、じゃないよな?
いやいやいや、有り得ないよ。俺は男じゃん?
確かに彼方は可愛いけどね。流石に男に恋をするのはどうかと思うよ、俺。
「まったく、どうかしてるんじゃないかな」
「おう、どうかしたか?」
前田の風来坊、慶次登場。このKY。1人にさせろよ。
「まさか、お忍び君さぁ……。恋をしてるかい?」
「ハァ?!」
え、まさかの気付いた? 嘘だろおい。感情を隠すのは得意のはずだ!
だが、その慶次は笑いながら言う。
「ほら、あそこ」
「え……」
慶次の指の先には、彼方が元千代と元喜っていう奴の喧嘩を止めている。
なんか、妙に親しげだ。
そして、また俺の中にモヤッとしたものが現れる。
苦しいような、辛いようなそんな感情。
「それが恋だよ。お前、彼方に恋をしてるだろ」
「うるさいねぇ。黙らせてあげようかその口」
慶次は苦笑しながら俺から離れる。
そして、口を開き言葉を紡ぎ出した。
「素直にならなきゃ、振り向いてはくれないぜ」
素直になる、か。おかしな事を言うね、あいつ。
昔からだ。恋だの何だの言うの。
でも、素直になった方があいつを奪えるって訳だな。
「おかしいね」
思わず笑っちゃうよ。
まさか、俺が彼方に恋をしてるなんてね。
まぁ、後はどうするかって話だけど。
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