BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙」 ( No.50 )
日時: 2010/08/16 09:50
名前: 月女神 (ID: lUSIXdeU)

思い交差編 第1話

佐助が好き。変わらない思いなんだ。
おかしいね、俺様。ホモだったんだな。
でも、それでも良い。何とでも言え。俺様は佐助が好きだ。
でも———

「どうかしてるよなぁ………」
「どうかしたでござるか?」
「?! 旦那……」

旦那がひょっこり顔を出してきた。
あの祭り以来、紅羽は甲斐に居候。元千代は元親について行き、元喜はオクラの所に行った。
まぁ、それはさておき。
紅羽の視線が痛い。もうすごい痛い。BLオーラ出しまくり。

「悩み事、でござるか?」
「いや、違うよ。心配しないで、旦那」

その心配は余計だ、この野郎。
あーぁ、佐助は任務でいないし幸村の旦那はどこかに行ったし。戦シーズンか!
俺様も戦に参加しようかな。ほら、紅羽いるし。旦那もいるから少しは役に立ちたいじゃない。

その時だった。

「佐助! 帰ったか!」
「只今帰りましたー。心配かけたね、旦那?」

佐助が帰ってきた様子。俺様も、旦那と一緒に迎えようとしたら。


2人が仲良く笑っていた。


苦しい、痛い、辛い、泣きたい。
そんな感情が胸を込み上げてくる。
あぁ、そうか。この人達は主従なんだよな。だから、俺様が入って行ったら迷惑だろうな。
これじゃぁ好きなんて言えないし、恋をする事も出来ない。隣にいれない。
やっぱり、俺様が間違っていたな。男になんか、恋をするからだ。

「彼方?」
「旦那、ゴメンね。俺様、ちょっと出かけるからさ。皆といるんだよ。了解?」
「? どこに行くのだ。某も行く」
「大丈夫。すぐ戻るから」

ゴメン、旦那。紅羽。幸村の旦那。お館様。佐助。


さようなら。