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Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙」 ( No.80 )
日時: 2010/08/20 14:19
名前: 月女神 (ID: kNT/0mRe)

織田逃亡者編 第1話

ダルイな。いつにもまして、ダルイな。
なんかふらふらする。気持ち悪い。やばいな、風邪引いたかな?
佐助に一応伝えておこう。寝てると。

「佐助ー、起きてr……」

佐助の部屋は、俺様の隣。で、ついでに言うと幸村の旦那の部屋でもある。
旦那もここで寝かせてもらってるんだけど。
ねぇ、何だろうね。

佐助の布団に、見知らぬ男の子が入り込んでるんだ。

あぁ、分かった。


「これが、浮気か」


あの時言ってくれた言葉は嘘だったんだね。納得。
佐助がこんな子供好きだとは思わなかったよ。
あはは、もう知らねぇ。

佐助、前言撤回。あんたは俺様の敵だ。


「旦那、幸村の旦那、起きてくださいよー。朝ですよー」
「む? おぉ、もうそんな時間か…」
「ふぁ…」
「朝餉は俺様が作るからね♪」

苦無装備。そして、佐助の脳天へ突き刺す。
寸前でかわされたけど。

「な、何するんだよ、彼方!」
「うるせぇロリコン。この浮気者め、死んで後悔しやがれ」

何の事? と訊かれても無視。もう知らん。
で、その直後。


悲鳴が起きた。


*****

「で? そいつは、誰なの? 佐助の好きな人ですか? なんなら俺様、もう1度、出て行きましょうか?」
「ゴメン彼方、だから出て行かないで」
「「佐助の浮気者ー」」
「誤解だってばぁぁぁぁ!」

あれから佐助は誤解だ、と叫びまくっているがそうはいかない。
俺様だって、佐助となんか寝た事も……。まして、布団の中に入る事もしたことないのに。
だから、よほど好きなんだなぁ、と考えるね。

「別に良いんだよ? 佐助。その子が好きなら好きで良いから。俺様が消えれば良い話だから。大丈夫、旦那は連れて行きます」
「某も連れて行ってほしいでござる!」
「そうだね。幸村の旦那も連れて行くからね」
「だからね、誤解なんだよ。知らないよ、こんな子」

信じらんね。

で、その肝心の子は、ジト目でこっちを見ていた。
なんか、すごい苦しいよ。この状況。

「君は誰なの?」

紅羽ちゃんがそのジト目少年に訊いた。
すると、ジト目少年はスケッチブックとペンでこう書いた。


[零です☆ よろしくね(^−^)]


ぜろ? 珍しい名前だな。
しかもこいつ、顔文字を使ってんだけど。どんだけ、現代っ子なの?

[ゴメンね、佐助さん。あなたの布団に入っちゃって。誤解を招いたね(>_<)]
「ね、そう言ってるでしょ? 誤解なんだって」

ふーん、そうか。まぁ、何とか信じてやらんでも……。


[でも、腰痛い((+_+))]


ブチッ


「決めた俺様、政宗の所に行く。こんな奴といられるか」
「某も行くでござる!」
「旦那、大丈夫だよ。何、ほんの1日で良いから」

俺様にだって考えはある。
こんな事をするならば、俺様だって浮気をしてやる覚悟は出来ている!
政宗は破廉恥だし、変態だし

きっと、俺様を大人にしてくれるはずだ……!

「待って彼方! 本当に待ってって!」
「うるせー黙れー猿め」
[寝違えたかも(>_<)]
「大丈夫? 何もされてないでござるか?」

幸村の旦那が心配そうに訊く。
その零って子はうなずいた。あぁ、ようやく安心できた。

「で、どこから来たの?」

俺様が問うと、零はこう答えた。


[織田軍から、逃げてきたの(^−^)]


敵、1名。