BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙」 ( No.82 )
日時: 2010/08/21 16:20
名前: 月女神 (ID: tPjMcISp)

300回突破! 記念小説!

作者の月女神です。皆様、このロクでもない小説を見てくれてありがとうございます。
おかげで300回を突破しました!
と、いう訳で記念に短編小説を書きました。

彼方君、幸音君と凜音君と小太郎君に会うの巻き

*****

『彼方3歳。BASARA町に引っ越してくる』
『彼方5歳。BASARA小学校入学』

そして、彼方9歳(小学3年)

「てめ、覚えてろおぉぉ!」
「誰が覚えてるもんか、弱虫」

不良と化した。


(何でこの学校、強い人いないんだろ)

俺様は肩掛けカバンを背負い、帰宅していた。
兄貴は小学6年、妹は小学1年。親は親父だけ。
忍びってのも自覚してた。だから、そのうち誰かに買われるのだろう。
そうなったら奴隷だ。まぁ、覚悟はできてる。
忍びは使い捨てだしな。

「ただいま〜」

そう言い、家に入ると、親父が深刻そうな顔をして、兄貴と語り合っていた。
あぁ、兄貴は主が決まったんだな。
俺様には関係ない事だと思ったら…。

「彼方、お前の主が決まった」
「…ハァ? 俺様の主が?」

兄貴よりも先に決まったらしい。
おいおい、俺様はまだ小3だぜ? あーりえーないー♪
でも本当。
じゃぁ、何故兄貴が出てくるのだろうか。

「お前が嫌だって言うなら、こいつが行くって言ってる」
「へぇ、兄貴が? 出来るの? バカのくせに」
「バカは仕方がない!」
「無くないからな」

バカには務まらないな。じゃぁ、仕方ない。

「行くよ」

奴隷、決定だな。


*****

次の日は学校が休み。
俺様は親父に引き連れられ、とある家に来た。
和風な家だなぁ、どんな奴なんだろう。

その時だった。


ドスッ!


「?」
「た、助けて! 凜音が某を虐めてくる!」
「HA! 逃げるのか、園田幸音!」

園田幸音? あぁ、同じクラスでいたな。鉄のモップをぶんぶん振り回して、伊達凜音って奴と片木小太郎って奴と喧嘩してるの。
で、そいつが何でこんなところにいるんだ。

「い、家にモップを忘れて…」
「しょうがないね。ハイハイ、喧嘩は止めて。弱い者いじめは良くないですよー」
「何だよ、お前。あぁ、隣のクラスの猿影彼方って奴か」

眼帯野郎、絞め殺す。
俺様が睨むと、そそくさと去って行った。

「大丈夫か?」
「うむ、助かった。ありがとう」
「彼方、その子がお前の主だよ」
「ハイ?」

聞き間違いか? こいつが俺様の主?
うっそだー。

「園田幸音。真田幸村の子孫でござる! 貴殿は猿影彼方でござるか?」
「あ、ハイ。これからよろしくお願いします、主君」
「そんな堅苦しい挨拶は要らぬ! これからよろしくな。敬語も不要でござる」

な、何だこいつ。
主なのに敬語要らないの? そっちの方が俺様、気が楽だけど。

ま、良いや。


こいつが、俺様の主になるんだな。



*****

そして、自分の生き映しに会うのは、もう少し先の話。