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Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙」 ( No.86 )
日時: 2010/08/22 16:23
名前: 月女神 (ID: EV6MzidG)

織田逃亡者編 第4話

力自慢のルール説明

・一斉にやります。
・誰かに会ったら即バトル!
・勝ち進んで最後の1人になったら優勝。

……バトルロワイヤル? 絶対そうだ。
そしてそして、これは俺様の予想ね。

・旦那VS凜音
・幸村の旦那VS政宗
・元喜VS元千代VS紅羽ちゃん
・元親さんVSオクラさん

早くも仲間割れ。
俺様どうしよう。とりあえず、旦那に着いた方が良いの?

『ではー、Ready GO!!!!』

一斉にスタートぉ! さぁさ、始まりましたよバトルロワイヤル! 司会は俺様、猿影彼方が務めます!
なぁんて言ったら怒るよね?
今の状況は、幸村の旦那と政宗がやりあってる。そして、元親さんとオクラさんも。
何だろうね、この疎外感。俺様、戦い苦手なの。

「彼方、大丈夫?」
「佐助。何とか」

珍しいな。凜音と旦那がやりあってない。
先祖同士はやりあってるぞー、派手にPatryをやっちゃいなよ。
まぁ、それはさておき。

「俺様、佐助とも戦わなきゃならないのかな?」
「えー、それは酷くないかな? 俺、彼方の事を愛してるのに?」

何つー、恥ずかしい台詞を吐けるな。こいつ。

「お前を殺す」
「え? え? 何なになに? ちょ、マジで?!」

零君、こいつやっちゃいなさい!
その時だ。


近くで、緑の閃光が見えた。


おかしい。おかしい。何だ? この胸騒ぎは。
息がしづらい。
震える俺様を優しく抱きしめてくれたのは、佐助だけ。
佐助は、俺様の耳元で囁く。

「大丈夫。何があっても、俺が守る」
「……あぁ、よろしく」

そして、その方向に行けば……。


明智光秀と、小太郎が対峙していた。


先祖は明智に触れずに、戦っている。
小太郎の足もとには、腹部に重傷を負った凜音の姿。傍らには旦那と紅羽ちゃんと元千代と元喜がいる。

「てめぇ、よくも、よくも……。よくも、凜音を!」

小太郎は真剣をかざし、明智に飛びかかる。
止めろ。止めてくれ。
それに応戦する、明智。武器である、鎌を振りかざした。

「止めろぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

ガァァァァァァンッッッッ!!!!!!

銃声。重く、響く銃声。
明智の手から、血が流れる。

[こんなところで、何をしてるのかな? 明智光秀さん]

零だ。
白煙が立つ、ショットガンを構え零が現れた。

「おやおや、逃亡者がこんなところで一体何を?」
[黙れ。お前は昔から気に食わない。傭兵団、鬼神をなめるな]
「鬼神? 何を言いますか。もうあなただけではないですか」

明智は嗤う。狂ったように、気持ち悪く嗤う。
零は手からショットガンを捨てた。
そして、右手からグレネードランチャーを引っこ抜いた。

[去れ! 今すぐここから去らねば、撃つ!!!!]
「あぁ、あなたは怖いですね。では、去るとしましょうか」

そして、去る間際にこう言い放った。


「覚えておきなさい。猿影彼方は私が迎えに来ます」


これ、なんていうフラグ?


*****

「どうした、真田幸村! 腕が鈍っているんじゃねぇのか?」
「……政宗殿、何かおかしい気があるのでござるが…」
「Ah? 何を言ってやがる、真田幸村…」

遠くで自分の名前を呼ぶ声がした。
それに気づいて、両者は手を止める。
嫌な予感がしたのだ。何かが、傷ついたような、そんな嫌な予感が。

その予感は的中する事となる。

「政宗っ……。凜音が、凜音がっ!」

小太郎が政宗の足もとで崩れ落ちた。右腕にかなりの深手を負っている。
そして、その後ろから彼方達と、佐助が駆け付けてくる。

「どうしたっていうんだ?」

元親は元千代に訊いた。
だが、元千代は黙ったままだった。

「凜音が……死にかけている…」

それは、重く響く、嫌な言葉。