BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙弐ー猿影彼方は俺の嫁!ー」 ( No.126 )
日時: 2010/12/12 12:16
名前: 月女神 (ID: GlvB0uzl)

死神暴乱編 第3話

とりあえず、今はここから逃げるしかないのだろうか。
OK。逃げてやるよ。ただし、俺らのルールにのっとってもらおうか。

そう。俺ら、BASARA組の定義だ!

「お前ら、BASARA組の定義を言ってみろ!」

凜音が声を張り上げる。

「「1つ、メンバーは何があっても裏切る事無かれ!」」

BASARA組に入った以上、メンバーを裏切る事は絶対にダメ。
それがたとえ、OBだとしても。(ま、OBは兄貴しかいないが)

「「2つ、困っている人がいたら、全力をかけて助ける事」」

今の俺らwww
困ってます。超困ってます。助け合いの精神ってやつですかね。
そんな事は、今はどうだっていい。
問題は3つ目。

「「3つ、何があってもメンバーを、見捨てる事無かれ!!!!」」

そう。これは、何があっても自分を犠牲にしない事。
仲間を悲しませるような事をするな。そんな意味が込められている。
困ったら迷わず、俺らを頼れ。遠まわしにそう言ってる。
たとえ目の前に強敵がいようとも、仲間を見捨てる事は許さない。
という訳でえぇぇ——。

「BASARA組、全員出撃せよおぉ!!!」
「「「「「うおぉぉぉぉ!!!!!」」」」」

ゾンビ共が何だあぁあぁ!!!
死神が何だあぁぁぁぁ!!!!
俺らのルールに、そんなもん無いわあぁぁぁ!!!!

「双舞『花いちもんめ』」

元千代の放った攻撃が波のようになり、ゾンビ達に向かっていく。一緒にリエンも下がっちゃった。
何だ。案外イケんじゃねぇ?
そう思ったのもつかの間、元千代の背後に、刀を構えた兵士が。
すると、その兵士にヨーヨーが撃墜。

「日輪、網走アバシリ

元喜が兵士を潰していたのだ。
流石ヨーヨー使い。やるねぇ。

「邪魔してんじゃねぇよ」
「邪魔などして居らん。ついでに言うと、貴様の為でもない」

元喜、顔を真っ赤にして嘘をついたな。
お前が元千代の事を大切に思ってるの、俺分かってますよ? 冗談は通じませんよ、オカンに。
あーっと、そうこうしているうちに、囲まれちった。
ヤバいなこれ。どうしたらいいんだろう。
すると、動いたのは何と、幸村の旦那!

「大車輪!!!」

炎を纏った槍を巧みに操り、兵士を蹴散らして道を作る。
流石旦那の先祖。あんたはやっぱり凄いよ!

「Ha!!! 調子に乗るんじゃねぇよ!! 雑魚が!」

政宗も六爪流で対抗。あの技は、マグナムステップ?!!
うぉ、かっけぇ! って、言ってる場合じゃない!

「頭を下げろお前ら!」

夜空に飛びあがったのは、六本の箒を構えた凜音の姿。
あー、やりたくないのにやるのかな。普通にしてれば良いのに。まぁ、何も言わないでおこう。

「お掃除箒術!! 廊下雑巾がけ!」

緑色の閃光が、兵士を一直線に貫いた。
凜音が箒を持っているのは、家がこのお掃除箒術の伝統を受け継いでるから。
強力なんだけど、本人はネーミングセンスがない! とか騒いでるしね。

「何だよそのネーミングセンス! だせぇ!」
「う、うるせぇ! 仕方ないだろうが、こーゆーのしかねぇんだよ!」

政宗に噛みつくように叫ぶ凜音。
分かるけどね、分かるけどね。分かるよ。

ネーミングセンス、なさすぎ。

「お前ら、逃げろって言ったよな!!!」

翔が叫んだ。
逃げろとは言われたぞ。でも、でもな。

「俺らは、何があっても裏切らない!」

たとえそれが、お前らでもな。
その時だ。


「邪魔」


リエンの声が響いたと同時に、

光が目の前に現れた。


ドォン!!!!