BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙弐ー猿影彼方は俺の嫁!ー」 ( No.18 )
- 日時: 2010/09/01 16:41
- 名前: 月女神 (ID: GlvB0uzl)
孤独編 第3話
何とか大阪城に侵入成功。ふぅ、危ない危ない。
さてさて、軍師は竹中半兵衛さんだったね。どこにいるのだろうか。
拷問を仕掛ける…? や、気付かれるに違いないな。
俺、豊臣とは戦いたくないんだよ(泣
「…どこ行くんだよ」
翔が小さな声で訊いてきた。
俺にもさっぱり分かりません。進軍をするのはどこかも分かりません。そうじゃなくてぇ!!!!!
竹中半兵衛はどこにいるんじゃボケがぁぁぁぁぁ!!!!!
「……気付かれる」
「え、マジ? ちょ、どうしよう……」
見周りの兵がこっちに寄ってきた。
幸い、俺らは木の上にいるから安心安心。でもいつ気付かれるか、分からない。
すると、翔が長い鎌を構えて言ったのだ。
「俺が時間を稼ぐから、そのすきに行け」
「え、まずいよそりゃ。1人で大丈夫かい?!」
翔はうなずいた。そして、一言。
「俺は、死神だから」
うん? デジャヴ…。まぁ、良いか。
さぁ、翔が時間を稼いでいる間にお仕事お仕事。
*****
軍師、竹中半兵衛は豊臣秀吉の前にいた。何やら、話をしているようだ。
ボソボソとしか聞こえないが、俺をナメるなよ。こんな時こそ、盗聴器♪
すかさず、耳にセットし会話を盗み聞き。
「秀吉、天下を統一するには東から攻めた方が良いようだ」
「…、となると奥州か?」
「あぁ、そうだね。奥州の独眼竜を攻め落としてから甲斐の虎、越後の軍神…。この3国が邪魔なんだ」
奥州、越後、そして甲斐。俺の国でもある甲斐を責めるだと?
「毛利の方には同盟を話してみよう。彼は長宗我部を倒したいらしいからね」
……よくしゃべるな、こいつ。ムカつく。
その時だった。
「は、半兵衛様! 何者かが1人で攻め込み兵をなぎ倒してます。夜襲です!」
翔が頑張ってる。俺も行かなきゃ。って、え?
板が取れたぁぁぁ!(天井の)
で、俺は豊臣秀吉と竹中半兵衛の間に落ちる。
「なっ……! 君も、夜襲かい?!」
「残念。俺は戦いに来たんじゃないよぅ」
ヤバイ、後ろがヤバイ。とてつもなくヤバイ。
何がどうヤバイかって? 豊臣がいるんだよぅ…。
くそ、俺の初任務失敗か?
「君はどこの国の者だい?」
「俺はどこの国にも所属はしないよ。ただ、こうして遊びに来ただけさww」
ばれてない。よっしゃ。
「んじゃ、俺はもう寝る時間だから…。じゃぁな! 闇術、黒鴉!」
黒鴉で、俺自身を飛ばす。
どこに飛んだか? 翔の所に決まってる。
「翔! 任務終了だ! 来い!」
「分かった」
翔は鎌に付着した血を払うと、背に収める。
そして、俺らは大阪城から飛び出した。
豊臣が最初に攻める場所は…。
奥州。
「……」
大阪城に見えた、人影。
見た事がある、シルエット。でも、分からない。
兄貴か?