BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙弐ー猿影彼方は俺の嫁!ー」 ( No.19 )
日時: 2010/09/02 17:24
名前: 月女神 (ID: GlvB0uzl)

孤独編 第4話

———— 彼方、彼方。

誰だ、俺の名前を呼ぶのは。
眠いんだよ、寝かせてくれ。

———— 起きろ、朝だ。

ハイ?


「朝ぁぁぁぁぁ?!」


おはようございます。


*****

昨日は大阪城に侵入して、今日は帰る所。甲斐までは遠すぎる。だから、寝泊まり状態。
翔には色々お世話になったな。

「ありがとう。ここまでついてきてくれて」
「……別に。ついてきたかっただけ」

そうなんだ、へぇ。その時、


ザザザザザザザザザザザザサ


「「?!」」

俺ら2人は武器を構えた。
何かが茂みから来る。ヤバイ、豊臣か?
出てきたのは、

目を隠した、赤毛の忍び。

あ、どこかで見た事あるな。風魔小太郎だ。
何しに来たんだ? 俺に用?
ンな訳ないか。

「……」
「あの、なんか喋ってくれます?」
「……」
「「……」」

沈黙気まずいっっ! 誰か、help me!!!

[猿影、彼方はお前か?]
「え、そうだけど。何故に筆談?」

こいつは筆談でしゃべるのか。まぁ、良いや。
今度からこたと呼ぼう。

[何故大阪に?]
「いや、お館様の命でね? で、あんたは?」
[俺は、]

そして、書いた言葉は…。


[お前を迎えに来た]


なぬい?! そうはさせるか!
こう見えても、俺も忍びなんでね。そう簡単に捕まってたまるか。
相手は伝説の忍び、風魔小太郎。
それが何だ! 兄貴は風魔の子孫なんだぞ!
すると、それを制するかのように声がした。

「「どいてどいてー!!!!!!」」

ヒュ——————、ドサッ

お、お館様ぁぁぁ! 空から女の子×2が!
その女の子を見るなりなんなり、翔はどなる。

「五月! 寧! お前ら、主の所に行ったんじゃないのか?!」
「……道に迷った。毛利、どこ」
「うちもー。前田さんのお宅ってどこですか? 教えてー」

えーと、夜の色をしている深い紫色の髪の毛の子が五月って子だな。
んで、空色の髪の毛の子が寧って子だ。
何だろう、知り合いか?

「んー? 何なになに、喧嘩?! うわぁ、喧嘩大好きぃ! うちも混ぜてー!」
「……寧、程々にして…」
「大丈夫大丈夫ー! ぱぱっと終わらせるからさ!」

そういう問題なのだろうか。まぁ、良いや。
その寧って子は、大きな大きなフラフープを構えた。
え、何あれ。日輪?!(←違います。

「いっくぞー! 風切り48!」

どこかで聞いた事あるー!
ちょ、読者様忘れて! 今の忘れて!
こたは風により切られてあっさり倒れた。

「ふぃ。疲れた」
「……死んでない?」
「死んでないよ。風切り48で死ぬ人なんて見た事ないから!」

寧、それは間違ってるよ。
出血量が多ければ、死にます。

「あー、そこの忍びさん!」
「ハイ?」

寧ちゃんは笑って言った。


「あんたの城まで連れて行って!」


苦労するなぁ……。