BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙弐ー猿影彼方は俺の嫁!ー」 ( No.22 )
日時: 2010/09/03 18:07
名前: 月女神 (ID: GlvB0uzl)

孤独編 第5話

や、やっと甲斐についた……。
ハァ、辛かった。
寧ちゃんは山賊に喧嘩を吹っ掛けて圧勝。五月ちゃんは途中で出てきた鹿に幻術をかけた。
翔はもう、そこらへんにいる卑しい男どもから女の子扱いをされてブチギレて火傷を負わす羽目に。
俺、疲れた。

「ハイハイ、城に入るから静かにね。静かに!」
「「はーい」」「……ん」

俺は3人を連れて、上田城に入って行った。


*****

「お館様、失礼します」
「うむ、入れ」

威厳のある声が聞こえたので、襖を開ける。
な、なんとそこには……。

珍客1…毛利元就
珍客2…長宗我部元親
珍客3…前田慶次
珍客4…上杉謙信+かすがちゃん
珍客5…政宗

泣いても良い? プレッシャーに負けそう。

「報告を。豊臣の進軍について、まず最初に責められるのが奥州。そして次が甲斐、最後に越後かと思われます」
「Ha! 豊臣ごときに、奥州は渡すかよ!」

政宗が余裕の声を上げる。

「えちごも、わたすわけにはいきません」

上杉の旦那も余裕そうです。良かった良かった。
でも、謎だ。

何で皆がここにいるんだ?


「あの、何故ここにこんなにも客が多いので? まさか、同盟を?」
「いや、お前の報告を聞かせようとわざわざ集まってもらったのだ」

何だ、そういう事。
なるほどねー。って、待て待て待て?
長宗我部さんは少なくとも1日はかかるんじゃ…。

「それと、彼方の兄上と妹君が頑張ってくれたそうじゃ」
「え? 兄貴ときせらが?」

驚き。まさか、こんな事をしてくれるなんてね。
泣けるじゃないか。その時だ。


「ねー、彼方。まだぁ? 前田さんのお宅に連れて行ってくれないと日本沈没させちゃうよー?」
「……早く、毛利のとこに連れて行って」
「黙れよお前ら。報告中だから」
「だからってー、こんなに待たせるなんて酷くない?」


お・ま・え・ら。少しは黙れぇぇぇぇ!
で、案の定不思議そうな視線が俺の体を貫く。

「あの、えーと…。寧ちゃん、五月ちゃん、入りな。君らの主がいるよ」
「ぃぃぃやっほぉぉぉぉぉ!!!!!!」
「……寧。程々に…」

そこに飛び込んでくる寧ちゃん。相も変わらずテンション高い。
おずおずと入ってくるのが、五月ちゃん。
そして、最後に翔が入ってくる。

「初めましてー、君がそうかな? 風浪寧でっす! あなたの為に全力を尽くしますっ! よろしく!」
「お、おぉ! 頼もしいなっ!」

テンション高い通し、意気投合。
で、向こうはというと。

「……月の死神、夜闇五月。よろしく、お願いします」
「貴様が我の手駒か? フン、せいぜい我の策に邪魔をするでないぞ」
「……あなたは、全力で守る」

こちらもこちらで。
さて、問題は翔だが…。

「翔はどこかに行くの?」
「え、俺はここ。甲斐に来た炎の死神」

あ、そう。