BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙弐ー猿影彼方は俺の嫁!ー」 ( No.69 )
日時: 2010/09/30 19:10
名前: 月女神 (ID: GlvB0uzl)

喧嘩上等編 第1話【誰か視点】

2010年、平成のご時世のとあるお宅。
うちはね、パソコンでネット小説を書いていたんだ。一種の趣味なの。
え? ジャンル? 訊くな訊くな。訊かないで、想像にお任せします。えぇ、本当。

「……ネタが思いつかないッ!」

そこで、キーボードを打つ手が止まる。
だってネタが思いつかないんだもん。
目の前にはある程度の所まで仕上げられた文章。でも、その先が思いつかないのだ。
だって、実物いないしモデルはゲームの人だし。口調とやっている事が明らかにモデルと違う、

「もう、どうしようこれ。やり直そう」

そうつぶやいて、backspaceキーを押した途端。
突如、謎の眠気に誘われた。


*****

甲斐

俺は今、三河の徳川軍を目の当たりにしている。あの黄色、どうにかならないか?
徳川軍って言ったら、徳川家康だろ? あの狸爺だろ? 何であんなに可愛いんだよ。

「俺、疲れてきた」
「彼方君、戦が始まってないのにどうしたの」

紅羽ちゃんが心配そうに訊いた。
ううん、何でもないんだ。ただね、ただ……。

ものっすごい嫌な予感がするだけさ。

疲れてんのかな、俺。

「ハァ…。さぁて、頑張りますか!」
「ワシら、徳川軍は…武田軍と『喧嘩』をしに来た!!! 戦では無い、喧嘩だ!」

ハイ? 今、耳がおかしかったのかな?
もう1度。one more please!!
だが、何度聞いても喧嘩しに来た。何でだよ。
ここは群雄割拠の戦国時代だぞ? 平成のご時世の、しかも不良がやるような喧嘩を?!

「……潤達も呼ぼう」
「待て翔。何で呼ぶ必要がある。何か、大変そうだから止めて!」

潤さんを呼びに行こうとした翔を止める。危ない危ない。
翔は首を傾げて、こう言ってくれた。

「でも、もう無駄。寧が呼んだぜ、天空とか、五月とか」
「KG!!!! てめーが命令したなこの野郎がぁぁぁ!!!」

あの野郎、後でしばく。

 〜5分後〜

あー、やってきたのはチカさんにオクラさん、政宗に小十郎さん。
そして元千代、元喜、凜音、小太郎。
死神メンバーで、潤さん、天空さん、五月ちゃん、何故か飛鳥ちゃん。
参加メンバーは、俺ら甲斐の武田軍、徳川軍、慶次に寧ちゃん。

「楽しそうな事、やるじゃねぇか。Partyとしようじゃねぇか」
「政宗、これは戦じゃなくて喧嘩だ。殴り合いとかな。You see??」

頼むから帰ってくれ。

「彼方、疲れたな……」
「うん、疲れたな」

佐助と一緒に、遠い目で言った。その時


戦場の真ん中をふらふら歩く、Tシャツでジーパンを穿いた黒ぶち眼鏡の女の子が現れたのだ。


しかも、その子の手にはノートとシャーペンが握られていた。
何でこんなところに、現代人がいるんだ?


*****【誰か視点】

あれ、おかしくね? 何で森ばかりが見えんの?
つーか、ここ都会と違くね? だって、鎧を着た奴らがたくさん見えんだもん。
しかも、うちの持ちキャラである猿影彼方君(らしき人)までいるんですけど。
何ここ、頭がおかしくなったかな…。

「これから喧嘩始めるぞおぉぉ!!!」
「「「「「おぉぉぉぉ!!!!!!」」」」」

えぇ?!! 喧嘩? 嘘、嫌だ!
うちは平和主義なんだよおぉぉぉ!!!

「ちょぉっと待ったぁぁぁ!!!」

そう言うと、視線がこちらに向く。
あぁぁぁ!! 緊張するぅ…。でも、やるしかない!

「逃走中にしましょう!!!」

うち——— 月女神はそう言っていた。