BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙弐ー猿影彼方は俺の嫁!ー」 ( No.73 )
- 日時: 2010/10/04 19:30
- 名前: 月女神 (ID: GlvB0uzl)
喧嘩上等編 第3話
そして、始まった逃走中。
まぁ、鬼ごっこのような物って聞いたけどさ。
俺、足が遅くなってんの。忍びなのに、おかしくない?
それに、旦那も凜音もきつそうだし。元喜は変わらないけど。
常人並みに、身体能力落ちてない?
「っ……。ハァッ……。きっつ…」
「大丈夫か、彼方」
佐助が心配そうな顔をしてくれた。
でも、そんな佐助も辛そうだ。やはり、常人並みに体力が落ちているせいか。
翔達も、何だかものすごく辛そう。死神にも効くんだな、この辛さ。
まぁ、そこは置いといて。
「ハンターは?」
「今はいない。集団で逃げてるけど、大丈夫なの?」
今、ここにいるメンバーは、真田主従(先祖、子孫)に伊達主従(先祖、子孫)
そして、瀬戸内(先祖、子孫)に紅羽ちゃん。
最後に、翔と天空さんと寧ちゃんと五月ちゃん。慶次もちゃんといる。
皆へろへろだ。
「大丈夫かよ、皆……」
「大丈夫に見えるかよこれが! 大体、あの女一体何者だよ。いきなり、逃走中とか言いだしやがって!」
凜音が叫んでいる。
あぁ、あの子ね。あの、黒ぶち眼鏡で髪を結んでいた女の子。
何か地味そうだけど……。
あの女の子、ノートに何かを書いただけで、ハンターを出しちゃうんだもん。すごいよ。
何か術でも使ったのかな。
「ハッ……ハァ……。何とか、ここで休憩とするかぁ……」
政宗も大分疲れたらしい。
まぁ、そうだよな。馬に乗って無くて、全力疾走だもんな。
流石の幸村の旦那も、これにはばてている様子。
お館様ぁぁ……、と言って地面に座り込んでいた。
「とにかく、逃げ切らなきゃダメでしょ?」
紅羽ちゃんが、汗を拭いながら言う。
逃げるか……。いつまで逃げれば良いんだろうな……。
つーか、兄貴ときせらがいないし。潤さんも飛鳥さんもいないし。
「どうすんだよぉ……」
「90分逃げるなんて、絶対無理でござる!」
旦那が早くも弱音を吐く。
ここに、お館様がいたら殴られているな。うん。その時だ。
ザリッ……。
出てきたのは、黒ずくめのお兄さん。つまり、ハンター。
ヤバイ、捕まる!
「風切り48!」
ハンターに、風が襲いかかる。
攻撃をしたのは、寧ちゃんだ。
「行って! うちの事は良いから!」
「ダメだ寧! 来い!」
慶次が寧ちゃんを引っ張った。そのとたん、
『ハイ、風浪寧ちゃん失格ぅ〜。バイバイ』
声がした。同時に、寧ちゃんが暗い穴に落ちて行く。
慶次が穴に手を伸ばしたが、寧ちゃんには届かなかった。
「てめぇ……。出てこいや!」
元千代が槍を構えていた。
その声は、けらけらと笑いながらこう言う。
『大丈夫ですよぉ、寧ちゃんならこちらにいますよ。お手元のPDAをご覧くださいな』
ポケットには四角い箱があった。
それが勝手に付き、映像が流れる。
寧ちゃんが辺りをきょろきょろしながら檻の中にいた。
『ハンターに攻撃を加えた者、及びハンターに触れられた者は、この檻に入ってもらいます。
あ、ちなみに助け出したいならミッションをクリアしまくってください。以上。では、健闘を祈る!』
ブッと音がして、声が消えた。
「な……。寧を救うには、みっしょんとやらをクリアしなきゃいけないのか?」
「だろうな。ミッションって何だ?」
「課題だ。その課題に提示された条件を満たせば、クリアとなる」
元喜が軽く説明をしてくれた。
つまり、寧ちゃんを助け出すにはミッションをクリアし続けなければならない。
だったら、だったらやろうじゃないか。
「やってやろうぜ! この逃走中を制覇するんだ!」
すると、
ピッピッピッピッピッ♪
PDAが鳴り響く。
『月女神より、ミッションを受信しました』
そのミッションの内容とは?!!
次回予告
次回の忍、恋愛涙は……?
「お、お前誰だよ!」
「本多忠勝だッ!」
あのゴツイロボット、本多忠勝がまさかの少年アンドロイド化。
超可愛い忠勝に、皆メロメロ?!!
そして、ミッションの内容とは……。
「こ、コスプレぇぇぇ?!!!」
一体、皆は何のコスプレをしてくれるのでしょうか。
次回もお楽しみに!