BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙弐ー猿影彼方は俺の嫁!ー」 ( No.81 )
日時: 2010/10/08 16:38
名前: 月女神 (ID: GlvB0uzl)

喧嘩上等編 第6話【視点無し】

皆が辿り着いたところは、某テーマパークのような広場だった。
噴水があり、土の地面だったのが一気にコンクリートに早変わり。
ちなみに、軽く10kmはあったのに忍びの足で難なくこなした猿影3兄弟+佐助。
皆は彼方の黒鴉により、飛ばされていた。

「ふわー、すごい所ね」

紅羽が警戒もせずに、辺りを楽しそうにきょろきょろ見回す。
現在、皆はミッションを受けている。それは、ハンターボックスの開封を止める事。
止めるには、女の子と男の子を探さないといけない。
さて、問題の女の子と男の子はどこにいるのでしょうか。

「とにかく、探さないとまずいだろう。なぁ、元千代」
「チカさん、人事みたいに言わないでください」

元親は元千代の肩に手を置き、ニヤニヤしながら言った。
元千代は、その手を乱暴に振り払う。よほどムカついたようだ。
何だよ、と元親は残念そうな声をあげる。

「女子と男児が逃げ回っているのか? ややこしいな」

家康は忠勝の後ろに隠れながら言った。
忠勝は少し困惑気味。いい加減離れろ、家康。お前は男だろうが。女にされたいのか?
まぁ、そういう私の話は置いておいて。
その時だ。タタッという、走る音がした後に声がした。

「ちょっとぉ、何寝ようとしてんのよぉ。楽しもうよぉ、ねぇ、ねぇってば!」
「うるさいなぁ、寝かせろってー。俺、朝起きたら森の中にいたんだぜ? これ本当」
「だからって、コンクリの上に布団を敷こうとしないで、アタシまで眠くなる—— んな訳あるかい!」
「じゃぁ、お休み」
「だからぁぁぁぁ!!!!」

1つは女の子の声。もう1つは男の子の声。
ノリツッコミをしている方が女の子。そして、音いようとしているのが男の子。
視線の先には、女の子と男の子のペアが言い争っていた。

「だからね、ちゃんと参加しようって。いくら低血圧だからってそんな早く寝ないでよ」
「うるせー、黙れー。俺は寝るんだー」
「もう、戒君目を覚まして! ほら、顔洗って来なさい! ……アタシはオカンか!」
「ノリツッコミも大概にしろよー、うぜぇ」
「そのイライラも大概にしたらどう?」

ったくよー、と男の子方が、噴水に一気に頭ごと沈める。
しばらくして、男の子が顔をあげて、Tシャツでごしごし顔を拭く。
後から女の子の方が、タオルを男の子に差しだしてごしごしと顔を無理矢理拭いていた。

「やめ、やめっ……おい、息がっ……」
「ハイハイハイハイ、元喜君とか来るんだから。あんた、書記でしょ。生徒会の」

その光景を一部始終見ていた皆は、もうポカーンとしていた。
海琉だけは別。楽しそうにその光景を見ていた。

「あ、あいつ—— ササラじゃね?」

元千代は手を打った。
ササラとは、彼の親戚の女の子である。昔、良く遊んだりした。
元喜の方は、男の子に見覚えがあるらしい。

「生徒会の書記、千歳戒だな。我は、生徒会の副会長をしている」

会長選挙には落ちたらしい。(本人談)
男の子、戒は元喜の方を向いて、はっとした。
ササラも、元千代の方を向いて、驚いたような表情を作る。

「……じゃ、俺逃げます!」
「アタシも!」
「「待て!」」

さて、鬼ごっこが開始しましたっと(By 彼方)


次回

次回は元千代とササラ、元喜と戒で鬼ごっこ。
はたして、ミッションは出来るのか?!!


残り時間、後———— 53分