BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙弐ー猿影彼方は俺の嫁!ー」 ( No.87 )
- 日時: 2010/10/11 11:16
- 名前: 月女神 (ID: GlvB0uzl)
喧嘩上等編 第8話
これで、逃げる事に専念できるだろうか。
ハンターも幸い、こっちには来ていない。あぁ、良かった。
余裕でこのゲームを制すな、俺。
パチンッ
乾いた音。それは、何かの合図。
「最終ミッションに、ご案内〜」
最終ミッション?
なんて事を考えているうちに、周りの世界が俺らのいた世界と同じようなビルの立ち並ぶ世界に早変わり。
え、何で? 現実に戻ってきた?
って言っても、佐助達はいる。
じゃぁ、どうして……?
「彼方、これは———」
「大丈夫だよ、旦那。皆、俺が守るから」
思わず、攻撃を加えてはいけないのに、苦無を構えてしまう。
兄貴も、きせらも同じように暗器を構えていた。
何が始まるのだろうか。まさか、殺し合いか?
「ハイハイ、そんなに警戒しなくても良いですよ」
ササラちゃんが、楽しそうに笑っていた。
隣では、戒君が眠たそうに欠伸を連発。緊張感ねぇな、この2人。
紅羽ちゃんが、ササラちゃんに訊く。
「どういう事? 何が始まるの?」
「最終ミッションだよ。作者から、説明があるからって、アタシも作者は知らないや。月女神さんぐらいしか」
「んー、誰か呼んだ?」
ビル街から現れたのは、寧ちゃんを引き連れた黒ぶち眼鏡の女の子。
ほら、行きなと女の子が声をかけると、寧ちゃんは走ってこちら来て、慶次に抱きついた。
あ、慶次が軽く吐血した。
「グハッ!」
「けーじーぃぃ!!! うち、寂しかったよ、寂しかったぁ!」
すると、小十郎さんが女の子に刀を向けて問いかけた。
「どういうつもりだ? 人質を解放して、」
「どうもこうもないよ。非常につまらない物を見させてくれちゃってさ。おかげで、読者は退屈よ」
女の子は、大きなため息をついた。
ササラちゃんが、あ、とつぶやいたのが聞こえた。
見れば、2人とも驚いたような表情で突っ立っていた。
「お前、俺らを現実世界から呼びだした———」
「ゴメンなさい、2人とも。こんな事、任せて」
「楽しかったよ。またやりたいなぁwww」
またやりたいって、勘弁してください。
女の子は、俺らに視線を投げた。
「こんなにつまらない奴らに、指令をしてても面白くないから、最後は綺麗に潔く。全員捕まっちゃいなよ!」
笑顔で言われても。
ハンターすらも見当たらない、この地にてどう捕まれと?
まさか、ササラちゃんと戒君がハンター代わり?
嘘、マジで?!! それ、本気?!!!
しかし、女の子が言ったのは、予想をはるかに上回る事だった。
「残り5分、いや30秒に設定してあげる。その間に、逃げ切れた人が優勝。OK?」
短い時間で、何から逃げろと?
「Ha!!! そんな簡単で良いのか?!!」
「簡単じゃないですよ、伊達政宗さん。追いかけるのは、
133人の忍び型ハンターなんだから☆」
そう言った途端、シュビッと忍びがたくさん出てきた。
これから逃げるの? しかも、133人?!!
不可能だ、絶対無理!
「10秒、待ってあげるー。そこからスタートだよ。なお、力はフル解放してあげる。いつも通り、逃げれば? んじゃ、Fight!」
女の子の笑顔が、やけに黒く見えた。