BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙弐ー猿影彼方は俺の嫁!ー」 ( No.91 )
- 日時: 2011/02/17 16:02
- 名前: 月女神 (ID: GlvB0uzl)
第3弾!! 今度は、凜音中心小説!
【 The boy who was in love with inexperienced thunder 】 凜音視点
ほのぼの?
最近、俺の周りにはカップルが多い。
つーか、どっちかというと男同士の奴が多い。
明らかにおかしくないか? 何で男同士のカップルが出来るんだよ。しかも子孫と先祖同士の。
代表例は、彼方と佐助。
例外は、元千代と元喜。元喜のおかげで、元千代がМになりつつある。
幸音と幸村って野郎も、くっついたとかそうじゃないとか。まぁ、そこは関係ない。
「うっぜぇ……」
何にうざいと言ったのか、俺は。
それは、目の前の執務の山さ。どんだけため込みやがった、あのバカ(政宗)
そして、これを手伝う俺もバカだな。
「凜音、これにサインしておけ」
「ん」
「凜音、これ読んで置け」
「ん」
「凜音、こr「もう黙れ。そこ置いておけ」どうした一体、何イライラしているんだ」
お前のせいだよ。
お前のせいで、こんなにイライラしてるんだよ。
そんな事も知らない当本人、政宗はのびのびと執務をこなしている。
俺だって執務には慣れている。家が金持ちだから、良く手伝わされたしな。でも、流石にここまでため込まなかった。
どこをどうしたらこんなになるんだ。遊んでやがったのか?
「イライラしているんだったら少し休め」
「別に良い」
そう言い、俺は巻物に目を通し始めたら、政宗が巻物を取り上げた。
あれ、何か少し怒ってらっしゃる?
「休んでこい」
放りだされた。
*****
あー、腰が痛いし目も痛い。ショボショボする。
左目だけだと、かなりきつい。
すると、小太郎と小十郎さんが2人そろってやってきた。(つーか、来やがった)
「凜音、執務は? 手伝ってたんじゃないの?」
「放りだされて、今は休憩中だ」
のんびりしているてめーらが羨ましい。手伝ってこいよ。
そう考えていると、小十郎さんが笑顔で、
「政宗様も、凜音様を大切にしているのでしょうね」
と、言った。
ハァ? 大切? ンな訳あるかよ。
「嘘つけ」
「凜音様が城下に出かけた時とか、心配そうにしていましたしな」
「そうそう。この前だって執務手伝わせたし、悪かったって言ってたよ」
……、何だよそれ。
そんな心配とかされたら、俺変な風に思うよ?
あんたは分かってるのかよ。
「……、ハァ、手伝ってきますか」
「頑張れー。後でずんだ餅持っていくよ。彼方が作った奴」
そんな台詞を背に、俺は政宗の部屋に入る。
薄暗い部屋に、政宗は巻物を読んでいた。時々、目をこすりながら。
俺は、政宗の巻物をぶんどり、読み始める。
「なにするんだよ」
「別に、ただ読んでるだけだし。お前こそ、休めば」
読みながら座布団に座り、墨のついた筆を持つ。そして、政宗の名前を書き、巻いて部屋の隅の投げる。
その作業の繰り返し。
政宗は、そんな俺を止めようと反論してきた。
「良いって言ってるだろうが」
「だから、俺は読んで書いて投げてるだけですー。別にお前の手伝いなんか、これっぽっちもしてませんー」
俺は子供か。
政宗もお手上げのようで、もう何も言ってこなくなった。
やがて、執務は終了を迎える。
「あー、終わったっと」
背骨がゴキゴキ鳴るぞ、おい。どんだけ座ってたんだ、俺。
半日ぐらいか。学校と同じような感じだな。
少し喉が渇いたので、小太郎にお茶でももらいに行こうと立ちあがった時、政宗に腕を掴まれた。
「Ah? 何の真似だ、政宗」
「Thank youな。 凜音」
政宗は、俺の手を借りて立ち上がった。何だ、その為か。
俺は、政宗の手を振り払い障子に手をかけた。
すると、政宗の顔が近付いた。
パシッ
額に衝撃。そして、そこに在ったのは、政宗の笑顔。
「なっ……!! お前っ……」
「はははははははwwwww」
あいつは、笑いながら出て行った。
俺は、政宗にデコピンされた額を押さえて、部屋に立っていた。
くそ、うるせぇぞ心臓。
黙れよ、うるさいっての。
何で、何で。
「好きになるんだよ、俺のバカ」
*****
「政宗様、どうされました?」
「Ah? 何がだ、小十郎」
「顔が、赤いです」
夕日のせいか、顔が赤く見えた。
政宗はそっぽを向き、スタスタと歩きだす。気にするな、と言って。
2人の恋が、始まったような気がした。
The boy who was in love inexperienced thunder END
タイトルの意味は、「青い雷に恋をした少年」です。