BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

第七話・・・苺の味は。 ( No.13 )
日時: 2011/07/30 14:38
名前: マッカナポスト (ID: 2awtZA.D)

【早速和解同盟】

「わあ!かわいいじゃんっ!」
「なぜ俺がこのような格好を……っ/////」
「で、この服……何?」
黒地にピンクと赤のラインの入ったエプロンを身に着けながら、二人は言う。

それに対して、優大が口を開いた。
「お前らのせいで金がパーだからな……
今日からお前らに働いてもらうことにした!」
「ちょっと待て!俺だって霊媒師という仕事があるんだ。拓夢だって……」
「おい、お前こそ待て。虚、お前、拓夢とどういう関係があってここに来た!?」
「はあ!?おまえ……何言ってんだよ……?」
「だって霊媒師なんて全くメイドに関係ないだろ?
お前と拓夢が一緒になる理由が何処にある!!!」
「ああ、言ってなかったな。拓夢と俺は、お隣さんなんだ。俺が403号室、あいつが402号室。」
「それなら丁度いい。働くにはぴったりだ」

優大の言葉に、拓夢が割り込んできた。
「ちょっとお!!!優ちゃん、隣同士なんていう俺のこといつでも襲える絶好の位置に、少しでも嫉妬の
念を抱かないのお!!!!!!????」
「今はそういう問題じゃな___」
「そういってのんびりしてると、虚ちゃんに俺の事奪われちゃうぞ……?」
「……」




             沈黙。






虚が重い口を開く。
「……俺、霊媒師って言ってるけど、家族と縁切りかけてるんだよ。祖父が一家の大黒柱だったんだけどな、……死んじまって。それから親が金目当てで離婚話持ちかけやがって……。もう家族はぐっちゃぐちゃだ。それで俺は家を出て、前は叔父さんの元で暮らしてたんだが、今はアパートに住み込んで、近所の神社で少しだけだがお手伝いさせてもらってるんだ。」
「そういうことだったのか・・・・・」
「でもさあ、それだったらこっちで働いたほうが給料高いだろうし、アパートすぐ近くだし。神社で働きたいんなら週一でいいんじゃない?」
「拓夢、お前も働くのか?」
優大と虚が珍しく同時に口を開く。
「……まあね、そのために此処に来た様なものだし」



本日、時給570円で契約完了。
もちろん、二人とも今までの仕事を続けながら、ね。