BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 【ハロウィン企画開始】黒猫の幻想曲【薔薇百合作品募集中】 ( No.26 )
- 日時: 2010/10/25 16:56
- 名前: 刻鎖 ◆4PE6.BwxWY (ID: aYwQGfB6)
▼そば目当てにラーメン屋
夕方になり、日がかげってきた頃。
そういえばまだ取り込んでいなかった、と幾松は店を閉め、洗濯物を取り込みにベランダに向かった。
——すると。
小さな女の子が、着物の裾にスッポリと挟まって、おまけに小さく寝息を立てている。
(誰だ?)
見たことのある、知っている雰囲気を持った少女だったが、こんな子供とは全く縁がない。
一応家に上げておこうと、少女を裾から出したそのときだった。
少女が目を開く。
頑張って笑いをこらえている顔だった。
……そしてまた閉じた。
「……。」
眉をヒクヒク上げてニィッコリ笑う幾松。
——直後。
「お前かァァァァァァ!!」
「お前じゃない桂だ。」
「どうでもいいんだよ。そんなん。」
「どうでもよくない。」——とかなんとか言って続きそうな会話を幾松はピタリと止めると、小さな桂をジロジロと眺めて、呟いた。
「……あり? 小さくない?」
「源外じいさんの機械でな、小さくしてもらったんだ。」
「は? あんた、何考えてるの?」
定番の「あんたじゃ(以下省略)」はカット。
「うむ、真選組がうるさくてたまらぬ故、こうやって変装している。」
いや、だったら何で家にきた。
「ちょっと、そばが食べたくなって。」
「そば? うちはラーメン屋だ。」
……とは言いつつ、そばというメニューもあるわけだが。
「いや、そばが食べたい故ここにきたんだ。」
「わざわざそんな小さくなってかい?」
少女は腹をさする。
「や、子供サイズになればたくさん食べれるだろうという計算もあるぞ!」
(……馬鹿だ。)
結局、幾松が怒って、そばを食べることはできなかったミニ桂でした。
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あゆさますいません、何か全然百合じゃないっていうか幼児化した意味あったのかっていうか……。
ふ、これで我慢してやるよっていうのでしたらお持ち帰りくださいな←。