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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: _____灰猫の幻想曲 ( No.113 )
- 日時: 2010/12/20 21:19
- 名前: 刻鎖 ◆KokuskA/To (ID: aYwQGfB6)
息抜き。
京介×不二子いいよねって話(若いころのお話)。
* *
■もう無理かあ
「あたくしを姉だと思ってくださいね」
その頃から、京介を〝弟〟と思いながら可愛がっていた不二子は、よく京介に女装をさせて遊んでいた。
「姉の言うことが聞けないとでも?」
必死に逆らう弟に、不二子はいつもそう言って無理矢理女ものの服を着せていたのだった。
——それは、彼が15になるとぴたりと止まった。
弟は、もう弟ではなくなった。1人の男になっていた。
「もう、あたくしの背丈をこえたのね」
「随分前からだけどね」
「……そうね」
不二子は少し悲しそうな目をした。
「まだ着せたかった服があるのになあ」
(少佐? 変な夢でも?)
(うーん、悪夢みた)
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