BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: _____灰猫の幻想曲 ( No.115 )
日時: 2010/12/22 18:15
名前: 刻鎖 ◆KokuskA/To (ID: aYwQGfB6)
プロフ: 1717文字だZE☆((←

 まとめ。

 * *


■ペアルック!



「——今日、か……」

 グレイは、目が覚めてもしばらくは布団の中で(といってももう剥いでしまっていて布きれひとつかけていないのだが)何かを考えているようないないような……てかただぼーっと空間を見つめていた。
 だがしばらくすると「よっ」と起き上がってベットのすぐ横においてあった小さなカレンダーに視線を移す。

 そして静かにそう呟くと、またぼーっと空間を見つめ始めた。

 ……のが今朝の話。

 ——妖精の尻尾ギルドにて。

「よお」
「……早くねェか?」

 いつも通りにギルドの扉を開いたグレイの目にいちばんに映ったものは、リオンだった。
 あきれたようにつぶやくグレイに、リオンの隣にいたシェリーがくすくすと小さく笑いながらこういった。

「リオンさま、今日ははりきって早起きしたんですよ。まさに愛……」

 そのまんまカウンター近くでレビィたちと話しているルーシィの方に走っていってしまった。
 言い逃げというやつであろうか。

「へえ、わざわざ早起きしてくれたんだ?」
「ふん、なにシェリーの寝言を信じている」


「グレイーっ! そろそろ開始だってー!」
「リオンさまー、戻ってきてくださーい」

 ルーシィとシェリーの一言で、そんなどうでもいいような会話は強制的に終わる。2人とも彼女たちに軽く返事をして、ギルドのカウンターのほうへと歩き出した。




 * *


「さてさて」

 ミラがカウンターの奥から手前側にでてきた。
 今日はいつものワンピースではなく、長袖長ズボンの珍しい服装。そして手にはハチマキがたくさん入ったおぼんが握られている。なぜか資料のような……紙? も大量に持っていた。

「こっちの赤いはちまきの方は妖精の尻尾のみんなが、こっちの白いはちまきの方は蛇姫の鱗のみんながとってってね」

 その紙を見ながらしゃべるミラ。
 何気に棒読みだ。

「白か」

 リオンはそう言ってミラの握るぼんから白いはちまきをとり、額に巻く。グレイは無言で赤いはちまきを巻いた。

「——てかグレイ」

 ルーシィは、にやにやしながらグレイに寄り、尋ねる。

「リオンと何話してた?」
「は?」

 本当にぽかんとするグレイに、ルーシィは得意気に説明する。…………なぜそこで得意気になるのかは解らないが。

「シェリーがさっき言ってたのよ。リオンは〝ガチホモ〟だって」

 ガチホモ。根っからのマジホモ(刻鎖勝手に)。

「ふーん。で?」
「だから何話してたのよ!?」

 ばんっ、とそこにあった机を叩き少し息を荒くしてるルーシィ。
 ちょっと、ってかかなり恐い。

「ルーシィ……お前まさか腐女子?」
「うっさい! いいから全部吐け!!」

 図星……なのか?

「や、ただリオンからかってただけだけど」

 きらーん、とルーシィの瞳が光る。
 色々聞き出されそうな雰囲気になったとき、シェリーの声でルーシィはぴたりと止まった。

「まさか、シェリーもか?」

 意外なところに腐女子はいるもんだ、と思い知らされたグレイだった。


 だが、シェリーはそんなオタクのような話をしたいのではなかった。

「リオンさんが何か変ですわっ」

 その言葉にルーシィとグレイはものすごい勢いで振り返る。


「……白か」

 リオンは呟いた。はあ、とため息も漏らす。

「白か」

 また呟く。

「白か……!」

 ……本当に変だ。

「白かァァァァ!!!!」

 何か叫び始めた。
 慌てて止めにはいるシェリー。

 リオンは叫びつつはちまきを巻いた頭をがんがんと壁にぶつけはじめた。

「きゃあァァァァ!! リオンさまァ!」

 シェリーもリオンとは違う意味で叫ぶ。
 額からぼたぼたと血が流れはじめるころ、やっとリオンはそれを止める。

「ふ、ふふふふ……」
「恐っ!」

 にやり、リオンは血がにじんで赤くなったはちまきを額からとり、一同に見せ付けた。


「これでグレイと同じだァァ!!」

「ガチホモォォォォォォォ!!!!?」





 * *

 リオンファンさま、大変申し訳ございませんでしたァァァ!!!!!
 一応あゆのリクに応えようと頑張った……はずが全然リク関係なくなちゃったでしょうがァァァァ!!!!!
 全力ですいません、なんかリオンさま病んじまった……。

 あゆぅ、君のスレッドにupするときはこの謝罪も入れてくれノン