BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: _____The wound loses if cured ( No.219 )
日時: 2011/01/12 18:47
名前: 刻鎖 ◆KokuskA/To (ID: 9yCTBNZC)

 しゅごキャラたちの擬人化学園でも作っちゃおうかなマジで。

 とつい1週間前に閃いたのが始まりだった(←。
 マジ作っちゃったどうしよう(ぇ。


 * *

■いっしょにかえろ



 ぎゅっ、後ろからいきなり抱きつかれても、一応動じない。
 だってクールキャラだから?

「……何? 蘭(らん)」
「えへへー、バレた?」

 バレた、って……いつも抱きついてくるのは蘭だから。それくらい普通に分かる。——でも、普段ならすぐに緩まるはずの腕が緩まない。それどころか、なんか腕の力を強めている感じがする。

「蘭……?」

 魅輝(みき)のちょうど肩のところに、蘭の頭がある。ちょうど魅輝と蘭は頭1つ分背に差があった。
 といっても、魅輝が高いのではなく蘭が普通より小さいだけで。

「魅輝ぃ……」

 一瞬、泣いてるのかと思って正直びっくりした。

「——、一緒帰ろ」

 しばらくたって腕の力を緩めた蘭。慌てて振り返ってその顔を覗き込んでも涙の痕はなかった。
 ほっと一息つき、今度は魅輝が蘭を抱きしめた。
 正面から。

「魅輝」

 蘭は、何も動じなかった。
 ただ、笑っていた。にっこりと、太陽のように。

「帰ろ?」

 魅輝は蘭を抱きしめていた腕を放すと、微笑み返した。
 そして、暖かい蘭の左手を自分の右手でぎゅっと掴んだ。

「ん」

 そのまま一言返すと、魅輝は蘭の指に自分の指を絡める。蘭はただじっとしてて。




( 帰る前にちょっとだけ、 )