「きれーねー」 空は、真っ暗。真っ黒い夜空。星が光ってる。銀色、金色、さまざまな色にきらきらと。ひとつひとつ、とてもくっきりと。——隣にいる少女も、その星空を眺めて呟いた。 見えるのは横顔だけだけれど、今、とても可愛らしい顔をしているのだなと思った。「そうね」( ある夜のこと )