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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 銀魂−沖田受メイン/たまに他カプ ( No.114 )
- 日時: 2011/01/22 16:23
- 名前: 祐希 (ID: xJuDA4mk)
27.
俺とジミー君が総悟の病室を見つけたころ、土方がその総悟の病室から出てきて、
——ぱんっ
と高い音を立てて、俺の頬を平手打ち。
「——ひっ、土方せんぱっ、何して……」
「……メェ、……ねぇと、——なんだよ……」
「え」
「テメェじゃねぇと駄目なんだよ!! アイツを助けてやれんのは!! ——テメェしか、いねぇんだよ……」
そういった土方は、苦しさと悔しさとが綯い交ぜになった表情で。
その切羽詰まった表情に、総悟への想いが見えた。
「さっき、病室に行って、総悟を見てきて。——アイツ、何て言ったと思う?」
目つきを鋭くさせて、吐き捨てるようにこう言った。
「『銀兄?』・・・だとよ。悔しいけどな、アイツにはテメーしかいねぇんだよ!」
『だから早く行け!』という土方の声は、俺には届かなかった。
目の前の病室の扉を開いた。
そこにあったのは、
——誰もが振り返るような美貌を持つ少年が、
儚げにベッドに横たわっている姿。
「そ、うご・・・」
あまりにも痛々しいその姿。
それでもアイツは、笑って返してくれた。
「へへっ・・・銀兄、来るの・・・遅い、でさ・・・」
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