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02.　銀時side


それは、新八と神楽と、買い物に出かけていたとき。


真選組。
とかいうむさ苦しい男集団にまぎれて１人、甘そうなミルクティー色の髪が揺れていた。
清純さの中に、年齢離れした大人びた印象。
一言で言うと、『不思議』な子。

中世的な顔立ち——とは言っても、女の子に見えるってワケじゃないけど——に。
あの、男集団の中にいるには不自然なほど華奢な身体。
白めな肌。



吸い込まれるような、朱い朱い——瞳。



ほら、気付いたときにはもう手遅れ。
まさか、好きになるなんて思ってなかったんだ。
銀さんは大人だからねー、って余裕ぶってたつもりだったんだけど。



気付いたときには、——遅かったみたいだ。