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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- ____Love*sickness(恋煩い) ( No.247 )
- 日時: 2011/03/23 22:42
- 名前: 祐希 (ID: xJuDA4mk)
11. 銀時side
昨日、万事屋に沖田くんが来た。
ちょうど、神楽も新八の家に泊まりに行ってたから、まあ……その、2人っきりだったわけで。
とはいっても、最近はよく来るんだけどね。
あの2人——神楽と新八がいない間に、2人して酒飲んで愚痴をこぼしたりする。
——うん。「おっさんみたい」とか言わないで。
つか俺すでにおっさんだから。それ言われても何の抵抗もできないから。素直に認めるから。
20後半って大体おっさんじゃね? ……って、言いたいのはそういうことじゃないんだけど。
沖田くんはきっと、覚えてないんだろうな。
かなり酔ってたっぽいし。
……気付いてないだろうけど、沖田くんって酒飲んだら記憶飛ぶんだよねえ。困った子だ。
だから、泥酔しながら言った一言も、その日何してたかも、すっかり忘れてるんだろうな。
ねえ、沖田くん。銀さんさあ、確信しちゃったわ。
——沖田くん、土方のこと好きなんだろ?
何となく、気付いてたことだったけど。
さすがにあんなことあったら信じるしかないわ。
——君は昨日、土方のために普段は絶対見せない……涙を、流してたんだよ。
あんときは悔しかったな。まさか、土方がここまで沖田くんの中で大きい存在になってただなんて。
——ああ、悔しい。だって、銀さんとアイツ、似てるだけあってすっげえ悔しい。
——何で、俺じゃなかったんだろうな。
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