BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 【短編集】   響愛、   【pkmn・オリ】 お題消化 ( No.137 )
日時: 2011/02/10 16:51
名前: つかの ◆QF5oszRdpY (ID: BZFXj35Y)

「そ、らお?」
「そらお呼びやめてくれって!
 ……え、あ?」

#...S&P

とある部屋で、混乱と声にならない叫びが響く。
一人はぽかんとした表情をし、プリングルスを頬張る。
ふわんと辺りにサワークリーム&オニオンの匂いが広がる。
茶髪の無造作。ダルそう感が本人が言わなくてもわかるぐらい、ダルダルっとした容姿。
その割には顔は少し整っている。特別格好良いというわけでも無く、だ。
もう一人は、ぺたぺたと自分の体を触っていたり、肌を見つめている。
ぶわっと、プリングルスの匂いに負けないぐらいの洗剤のふんわりとした匂いが広がる。
黒髪の無造作。一応彼よりはダルっとはしてないが、緩い服装だ。
優しそうな顔立ちであり、とても好かれそうな雰囲気だ。可愛らしいと言った方が良いのだろうか。睫毛が長め、だと窺える。

「こしょ、胡椒っ…!どうしよう…。」
「知らない。ってかすげぇ可愛くなるもんだな。薬すごい!」
「——それ、酷ぇよな!?」

丁度良い具合になっている胸は、見る分にはいいけど自分は嫌だな、と彼女は思う。
胡椒、と呼ばれた彼は、Pepperと書かれたプレートと胡椒瓶の付いた可愛らしいキーホルダーの付いた鍵を取り出す。
「とりあえず俺等で買い物行くか、?」
「否、お前の姉ちゃんに借りてきたいんだけど」
「多分平気。行くか、塩」

うんと頷き、外へ出る…、の前に適当に姿だけ整えていこう?と彼女が言う。
塩と呼ばれた彼女は、ごそごそと、胡椒とのSaltと塩瓶という違いがあるキーホルダーを付けた鍵を少し見つめる。
髪は多少、という程度伸びた。肩までで、胡椒とよりも伸びてしまっている。
先っぽはくるんとしていた。——さっきはわかんなかったのに、なんて思う塩。

「くちゅっ!」
「は…?そら……、塩どうした」
「今そらおって言おうとしたよね?
 ちょっと寒い…」
「言ってない。ん、じゃあこれ貸す」

そう言って、パリとプリングルスを頬張る音。もぐもぐと食べながら、ん、といって頭にジャージを被せられる。
プリングルスの匂いする。——でも、胡椒の匂いがすっごいする。なんだろ、安心感があって、落ち着く。
……なんてことを思う。

「汚すなよ」
「お前じゃないんだから汚さないって」

なんていう会話を交わす二人は、端から見ればカップル。
「あ、着替えないと」と言って胡椒にあっち向いてとも言わずに着替えだす。
といっても、上を着るだけ、だが。

「え、何で頬真っ赤なの」
「煩い。塩の癖にきもーい」
「はぁ!?」

( このままでいてほしいなんて言えなくて )

鈍感塩くん好き