BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 【薔薇百合短編募集中!】 クリスマス企画 【オリ版権問わず】 ( No.100 )
日時: 2010/12/31 10:40
名前: 月女神 (ID: GlvB0uzl)

という訳で、ラストスパートですよぉ!!!


【お家でごろごろ】ダテサナ 現パロ

冬。大晦日。

「何故政宗殿が某の家でのんびりとしておられるのだ?」
「別に良いじゃねぇか。気にするな」

幸村と政宗は、揃ってこたつでのんびりとしていた。
まぁ、2人とも外に出るのが辛いのだろう。
佐助は年の最後だと言うのにバイトだし、小十郎は海外出張中。余り者同士仲良くやっている訳である。
……訂正。政宗が何ともジャイアニズムな押しかけ方をしたので、幸村は仕方なくあげているのだ。

「にしてもよぉ、何でこたつしか出てねぇんだよ。ストーブないのかよ」
「ありませぬ。こたつで十分でござる」

こたつ布団を深々と被る政宗。やけに寒そうだ。
いや、押しかけたのに何で気遣ってやらねばいけない。ほっとこう。

「幸村」
「何でござるか?」
「じゃーんけーん」 「「ほい」」

幸村、ちょき。政宗、ぱー。

「ハァ?!! 何ちょきなんか出してやがる! お前の家なんだから、何か持ってこいよ!」
「意味が分からないでござるよ! 政宗殿が負けたのに、何でござるかその言い様は!」

ぎゃーぎゃーとこたつ越しの喧嘩。やはり、いつも通りの2人である。
結局、政宗は仕方なく、幸村の家の台所を借りて、ココアを淹れてきた。

「飲みたいなら初めから申せば良いのでは?」
「別に良いだろうが。気分ってもんがあるんだよ」

政宗は吐き捨てるように言って、ココアを啜る。
ほんのりとした甘さが舌の上に広がり、体を温めてくれる。
幸村はテレビをつけ、チャンネルをいじりまわしていた。ら、政宗にリモコンを取られた。

「な、何するのでござるか政宗殿!」
「ガキ○カ見なきゃ、2011年は始まんねぇよ」

さっさとチャンネルを変え、番組を見始める政宗。
最早傍若無人に振る舞うその姿を見て、幸村はため息をついた。
こういう所が、政宗の良いところ……だと思うのだが。
気を遣ってくれているのだろうか。はたまた、いつも通りなのかさっぱり分からない。

「政宗殿」
「Ah? どうした、幸村」

幸村は笑顔を作り、政宗にこう告げた。

「今年も、よろしくお願い申し上げまする」

政宗は一瞬驚いた表情を作ったが、すぐにテレビ画面を見つめた。
耳が真っ赤。照れているのだろうか。

「幸村ー」
「な、何でござるか?」

いきなり呼ばれた幸村は、裏返った声で返事をする。
政宗はテレビ画面から目をそらさずに、ただ言葉だけで返した。

「こっちこそ、よろしくな」

そう聞いて、幸村は小さく笑った。


※ハイ、何でしょうかこれ。
 珍しくダテサナを書いてみたんですけど、何でしょうこのグダグダな小説は。
 こんな駄作ですが、読んでいただければ嬉しいです。
 ダテサナが大好きなもんですから……。
 いや、今まで書いていたのはオリジナルを入れた小説ですけど。

 ダテサナ大好きなんですよ!

 では皆様、よいお年を迎えてください。
 来年もよろしくお願いします!