BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: お正月企画 //薔薇百合作品(オリ版権問わず)募集中!! ( No.128 )
- 日時: 2011/01/06 19:22
- 名前: 松筆 ◆StCL6KCFgw (ID: Ka5Rg9kR)
- プロフ: 放置すみません;
<蜜柑>オリジナル百合
※関西弁合ってるか不安(奈良県民のくせに)
炬燵は呪いの道具だ。と彼女は言った。
うちはそれに、馬鹿やないのと冷静に返す。
彼女は何も言わず、ただ蜜柑を口へ放り投げた。
甘い、と彼女は驚いたように言う。そりゃそうだ、うちが育ててるのだから。
うちが育てたもんが不味い訳無いやろ、と自信満々に言ってみせると素直な肯定の声が返ってきたのだった。
「なーなー、もいっこちょーだい」
「おま、食うのはやっ!」
「育ち盛りですものー」
うちは呆れながらも蜜柑を丸ごと一個、転がす形で渡した。
彼女に渡すのは全部小ぶりなもの。彼女たってのリクエストだからだ。
そして、内股にひんやりとした何かがあたった。
うちはそれの正体にすぐ気付き、彼女の足を思い切り蹴る。
すると彼女は間抜けな声を出して、剥いている途中の蜜柑を机に落とした。
「何すんねんドアホ」
「さーせん」
短い会話。それでも、これだけで充分だった。
でもうちの怒りは収まらない。
今までされてきたのも含めてお返ししてやろうか。うん、そうしよう。
うちはおもむろに段ボール箱から蜜柑を取り出し、剥き始める。
そして。
「こっち向いてぇ」
「ん、なに…………のわああああ!」
彼女の目めがけて蜜柑の汁を飛ばす。
だが残念なことに、それは頬にかかったようだ。本当に残念。
「あぶな…………ちょ、目ぇ入ったらどうすんねん!」
「今うちは与一並みに集中力を発揮している」
「こんなとこで平家物語出すなや!」
二発目、発射。
だが再び、今度は目の下にあたった。
ナスノヨイチ的なアレが来るといいのだが。
「ひどい! うちのこと嫌いなん!?」
「そういうのやなくて、積年の恨み」
「復讐は何も生まへんで! あ、うち今ごっつ深イイ事言うた!」
「…………ま、うちのことが好きなんやったら許したってや」
さらりと無視してそう言って、三発目発射。
その後使用した蜜柑はスタッフが美味しく食べましたとさ。
×-×-×-×-×
ゆ、百合………………?
失礼しました!><
>>125
はじめまして!よろしくお願いします。
あ、あなたもマイナー好きなのですか!?
マイナーってたまに悲しくなりますよね…………頑張りましょう!