BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re:  お正月企画 //薔薇百合作品(オリ版権問わず)募集中!! ( No.136 )
日時: 2011/01/09 18:30
名前: つかの ◆QF5oszRdpY (ID: oS7lpet2)
プロフ: 800字以下縛り!←

おり百合。

#...愛の言葉しか知らないの

「鈴ー、好きぃ」

そう告げて笑顔を浮かべ、"鈴"と呼ばれた女の元へ行く女。
「美緒?甘ったるい言葉は聞き飽きたわ」
——と、"鈴"と呼ばれた女は、"美緒"へ吐き捨てる。
平凡なスタイルと顔立ち。
ミディアムの癖のある髪は、美緒。平野美緒。ツインテールの眼鏡は、鈴。平山鈴。
とある寮の一室。その部屋で愛の言葉を吐く二人。——これが、彼女等なりの愛し方。

「だってさぁ、砂糖のような"愛言葉"しか、教えられてないもん」
「それは、全てドラマの影響でしょ。ありきたりな恋愛ドラマ。まあ、そんな愛の言葉も愛してるけど。」
「まーね、あたしも愛してるよーっ」

本から目を離さずに、そう美緒へ言う。美緒は俗にいう音ゲー物ソフトを携帯ゲーム機でプレイしながら適当に答える。
もぐ、とパフ入りチョコを頬張りながら、「そういえば」と声を上げる美緒。

「今日はさ、まだちゅーしてないよねえ」
「ええ。まあしてないわね」

——ぱらり、と本の頁が捲られる。

愛を愛する姫は、とても美しいといわれた。
そのお姫様には、王子様等が多く集われた。
お姫様は愛され、他の姫達からは嫌われた。
哀れなお姫様は、棘で囲う塔に閉められた。
  「 誰か助けて 」

そこに迷いしは、姫に続く麗しき姫様です。
彼女も姫と同じ、他の姫から嫌われてます。
しかしそれでも、愛し続けた物は動物です。
彼らを愛してる、愛すると答えてくれます。
  「 私が助ける 」

彼女自ら、棘で囲われた塔に住み込みます。
彼女等は、愛し合います。

「 私は貴女を愛してます。 」
「 私も貴女を愛してます。 」

彼女等は、いまも愛し合っていると言われます。

——おしまい、の文字はなく、白紙だ。

本人等は、キスをして、愛し合っている。
「愛してる、」等と甘ったるい言葉を吐き続け。


(甘ったるい砂糖の言葉を吐いてあげる!)

.

私に百合は不可でした。
おええええ甘ったるってしたかったなう