BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: お正月企画 //薔薇百合作品(オリ版権問わず)募集中!! ( No.143 )
- 日時: 2011/01/11 17:46
- 名前: パナジウム(仮)@名前募集中なう ◆gkJKyRKQ9E (ID: 9L4Q1bFg)
空はどこまでも続いてる、なんて、嘘だと思った、
でもね、貴方の言葉が、それを、本当だって、教えてくれたよ、
ありがとう、この声は貴方に、届いているかな、
僕も、って貴方の、言葉を、なぞってみる、
【繋がっているよ】
数日前、国に適当な理由をつけられて、僕らが離れ離れになった。
今のこの国は“おかしい”。
“子供のため”と言って、他人の恋愛までに口を出して、法律で同性愛と近親相姦を禁止した。
「ははっ、馬鹿みたい…」
僕以外誰もいない部屋の中、響くのは無感情なニュースキャスターの声と、僕の呟きだけ。
数日前に泣きはらしたはずなのに、また涙が零れてきそうだった。
滲み出てきた涙を指で拭うと、頬に冷たい感触。
<これで、ずっと璃玖は俺のもん。おーけー?>
英語もろくにできない僕の恋人、悠は確かにあの時言った。
優しい声、嬉しそうな顔、彼の中で一番好きな笑顔だった。
「…僕は悠のものなんだから、手放すなよ」
薬指から銀色のそれを抜く。
涙で濡れていたそれは、指をすりぬけて床に音を立てて落ちる。
その音は、僕の中で何かが壊れる音に似ていた。
途端に涙腺が壊れて、涙が頬を濡らす。
「…っ……ゆ…う……!」
貴方はいつも隣に居て、いつも微笑んでいてくれた。
テストの結果で落ち込んだ時も、難しい料理で成功した時も、笑顔で頭を撫でてくれて。
「……っ…」
擦りすぎた目元が痛くて、顔を洗いに行こうと立ち上がる。
ついでに風呂、入っちゃおうかな。
ここんとこ大学の友達の家で寝泊まりしてたから、このクローゼットを開けたくなかった。
だって、きっと悠は服を残したまま行く。僕の中に、自分が残っているようにって。
「ばーか」
そんなことしなくたって、僕の中には悠がいつもいるって。
だから、見る度に辛くなるものを残していくのはさ、止めてよ。
そんなことを思いながら戸を開けると、一枚の紙切れ。
「…何これ?………!」
裏返すと、よく知っている雑な字。
嗚呼、悠…ほんと馬鹿。漢字間違えてんじゃん。
でも、そんなのよりも、最後の言葉に笑みが零れた。
「……ほーんと、悠って馬鹿。こういうのは口で言ってよ」
涙は、どこかへ消えていた。
“付き合っている”は過去形じゃない。今でも、僕と悠は繋がっている。
僕は急いで落としてしまった“それ”を拾い上げる。
ありがとう、悠。
手紙の最後に添えられた言葉を、そっと呟いた。
【繋がっているよ】
(大丈夫)
(空は繋がってるから)
(大丈夫)
(貴方を信じてるから)
(だから)
(離れていても)
(大丈夫)
終
>>ALL
と、いう夢を見たんだ((((((((
某条例が進化するとこういうモンスターが生み出されるよ、全く迷惑な話だよね。っていう小説です。
スレの方では兄妹愛のNLを含みつつ、ストーリーが大きく展開してきました。いや三話で大きな展開ってあんま大きくないんですけどね←
スレの方を見ると分かりやすさが数倍アップします、という宣伝である(笑)
一応わかりやすいようにはしてあるつもりですが、文章力の無い本体でして;;
素敵なお題に対してこれはwwwwと思っているんですから、ごめんなさいorz
これが私の限界ですorz
>>刻鎖様
素敵です、美しさと可愛らしさを兼ね備えた素敵です(((((なんだよそれ←
変換間違えてますよー、ネ申じゃなくて紙です(笑)
お題お借りさせていただき感謝です^^