BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: バレンタイン企画 //薔薇百合作品(オリ版権問わず)募集中! ( No.165 )
日時: 2011/02/01 18:02
名前: 月女神 (ID: GlvB0uzl)

と言う訳で、久々登場です。月女神です!

ではでは、早速なんで……書きます!


珍しいものを発見した。よくこれで遊んだなぁ、みたいな事を思った。
この戦国時代に来てから、こんなものは見なかったもんなァ。

【剣玉】猿影海琉×猿影彼方

〜海琉視点〜

「もっしもっしかっめよっかっめさっんよーせっかいっのうっちでーおっまえっほどっー♪」

かん、だとかこん、とかそんな音を立てながら、剣玉の球は宙を舞う。
よくこんなもんで遊んだよな、うん。彼方とかきせらとかで、誰が1番上手く出来るか、競ったんだけど。
今じゃそんなの、まったくやんない。だって、俺は大学生だし、彼方ときせらは高校生。流石に子供っぽいな。

「……よっと。こんなもんで1人遊んでる俺は馬鹿か……」

誰1人居ない甲斐の城。皆どこかに居るらしいんだけど、俺は屋根でのんびりしてるのが1番なんだよ。
剣玉、大技決めてみようかな。

「だ・い・しゃ・り・んんん!!」

剣玉の本体をぐるりと回し、反動で返ってきた球を乗せる。
これぞ大技、大車輪! 何か寂しい奴みたいだ。
あーぁ、笑えてきた。空も笑えよぉ、こんな俺を見て『馬鹿な奴だ』って笑えよぉ。

「ふわぁ……。剣玉してるぐらいなら、寝てる方が良いや」

剣玉を放り投げ、俺は屋根の上に寝転ぶ。
ラブラブランデブー、なんていうのを決め込んでいれば良いさ、リア充め!

カッ、コッ、カツッ、

何かが当たる音。
あーうるさい。静かにしててくれないかな、なんて言っても通じないだろうから、忍者刀を抜いて叫んだ。

「誰だ————って、彼方?」
「よぉ。お目覚めかい?」

そこに居たのは、弟の彼方の姿。手には、俺が放り投げたはずの剣玉がある。
何で剣玉なんてやってんだろう。落ちたのを拾ってきたのかな。

「暇だしさ。ちょうど剣玉が空から降ってきたと思ったら、まさか兄貴がやってたなんてよ」
「……、ハハッ。それを拾ってきたってか?」
「うん? 何か悪いかよ!」

頬を膨らませる彼方を見て、思わず笑ってしまう。
あぁ、やっぱ弟だなぁ。可愛い。

「よし、久々に俺と対決でもするか? 勝った方には、負けた方が城下で団子を奢る」
「乗った。負けらんないね!」

楽しそうに笑う彼方、そして俺。
いつしか、昔に戻ったような感じがしたんだ。


※勝負の行方はご想像にお任せします。
 あれ? オチは? 私、オチは?!!

 相も変わらず、オチなんてものを気にしないで書いてるからっ……。
 何してんの、私! きちんと考えろ!