BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: バレンタイン企画 //薔薇百合作品(オリ版権問わず)募集中! ( No.166 )
- 日時: 2011/02/02 20:40
- 名前: つかの ◆QF5oszRdpY (ID: w3T/qwJz)
「……あ、姉貴って。
そういう趣味なのか?」
「違うってんじゃん。
——これはあくまでもバイトだって!」
#...巫女服 (桐×京性転換)
——とある、初詣シーズンの神社。
私は麻奈実と一緒に神社の巫女さん"ばいと"しよーとか言われて、此処にいる。
人は多いし、麻奈実は普通に仕事——って、あれ?
麻奈実は巫女服着て、お守り販売に……?ちょ、ちょっと待て。私は何故お祓いに?
畜生畜生!毎年お守り買ってない桐乃なんだから、私がそっちに回れば絶対平気だったのに。
あーあ、女らしくない言葉で愚痴る私って。まあいいや。
そういや、桐乃趣味知ってからすっごい時間経ったな。…いや、さすがにジャニヲタは無いけど。別に好きじゃないし。
まあ、色んなことがありましたよっ。
どうせなら、年始のバイトでは会いたくなかった一番の相手。
「じ…、地味女ッ!ちょちょっと、姉貴と変わってくれ!」
「え?きょうくん!」
「ごめん!すぐ戻る!
痛い!桐乃痛いってば!あと麻奈実って言って!——……聞いてよ、!」
痴話喧嘩、という言葉が何処からか聞こえ、桐乃と私は即座に睨む。
どうしたらそう見えんの!沙織並みの視力。……あ、褒め言葉だから。一応。
くぅーっ!私、桐乃の姉で良い事なんて無い!全国の弟を持つお姉様、代わりませんかって言いたいぐらいよ!
「——で?姉貴はそんなに襲われたいのか?」
「……違う。バイトだって。バイト!分ったら帰ってよ。邪魔な——……の、よ?」
くるり、と仕事に戻ろうとUターン……のつもりでした。
桐乃サン、その綺麗な腕で私を掴んでどうする気ですか…。夏コミだか冬コミだかオフ会なら付き合うので帰ってください。
「——男は全員、狼だって聞いたことあんだろ、」
「……ドラマによくある、台詞ね。」
「お前の目の前にいる、俺だって狼なんだ」
「いい加減、麻奈実が可哀想だから戻——ッ!」
さて、桐乃がしてきた行為。本来ならば、姉弟でしてはいけない筈。
いわゆる、カップルとか新婚夫婦とかがやるやつ。
——キス…、してきた。
「きっききき桐乃!冗談はやめて、帰って!」
「——姉貴、顔真っ赤。
っていうか、冗談じゃないんだけど」
「え?あ?桐乃サン嘘吐かないで」
苦笑いしてそう答えると、不機嫌そうな顔をにぃっと怪しげな笑みを浮かべる。
——ちっ。こういう顔してもイケメンってむかつく。
なんていうことを口の中で発する。
ぐっと腕を壁に押さえつけ、それはまるで男と女の恋愛のような体制。
おい、と桐乃からは考えられないぐらい低い声。怖い。
「お前、鈍感すぎ。」
「んっ!……桐ッ乃!」
どんっと押すと、唇が離れ、銀糸がうっすらと見えた…、気がした。
ぽおっと顔が赤くなるのが自分でもわかる。
「っう、桐乃!」
「——俺はこんなに好きなのに。」
ぽろぽろと溢れる涙。……桐乃のこんな顔、初めて見た。
( 鼓動止まれ!私の心臓! )
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巫女服萌え。うおおおおお!!