BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: バレンタイン企画 //薔薇百合作品(オリ版権問わず)募集中! ( No.177 )
- 日時: 2011/02/06 11:31
- 名前: ヴィオラ (ID: 6PSxBKjg)
〜風邪っぴき(看病するのは?)〜
こんな姿のせいでルームメイトのいない私/宮崎は久しぶりに『風邪ブーム』に乗られて風邪をひいているようだけど正直・・・授業に参加したかったけれども今は熱も凄いし歩くことも難しそう、こういうときにお友達とかルームメイトとか・・・信用できそうな人が欲しかった気がしたがとりあえず仮面を外した
ガスマスクじゃないけれども埴輪のような仮面は美術の時間に作ったものを被ったようなものだった。
自分の顔は・・・あんまり綺麗じゃないのかもしれないけれども皆と違うのは
—碧い瞳
綺麗な碧い瞳 なんて呼ばれなかったし『野蛮』とか『外人』とか言われて私は正直嫌だったから仮面を被っていた。
あれ・・・ドアが開いた・・・先生が来たのかな・・・
「大丈夫ですか?今は風邪がブームですからね。私が看病してあげます」
そこには私と同じ碧い瞳を持った名古屋さんがいた
隣の席の子だからとりあえず話したことはあったし仮面をわざと外してイタズラしてあげたりと色々と関わった人だったけれども看病してくれるとは思わなかった、愕いて起き上がろうとしても熱かなんかのせいで動くことが出来ずに名古屋さんがそばに来ても何も言えなかった。
そのまま机の上にあった薬と水を持ってきて小さな単語帳をめくっているのだけが見えていた
とりあえず鼻声という症状が出なかった私はそのままゴロリと胴体を動かして名古屋さんの隣といえるような位置でまたジッとしていた、後で風邪が治ったら故郷から送られた地鶏でもあげようかと思った(地鶏は宮崎県で有名な鶏料理、美味しいですよ^^)
「・・・なんで、私の看病をしてくれるの?」
「いつも一人ぼっちでしたし私くらいしか風邪の看病にはこれないと思いましたからね
優しくしちゃ・・・いけませんでしたか?」
その求められるような瞳に私は首を横に振ってから仮面をガタガタと手を震わせながら掴もうとした時にチャッという音で名古屋さんが仮面を押しながら抑えていた、そのまま仮面が割れたような音がしてハッとした・・・
もう自分を隠すようなものがなくなったのだ。
碧い野蛮で美しくない瞳がもう隠せないと思ったときに名古屋さんは単語帳をめくり終わったのかポンと机の上に置いてから私のベッドの横でゴローンと転がった、そのまま名古屋さんの長い髪の毛が私の背中によってギュッと捕まったようになった
「貴方の瞳・・・美しいんですから。勿体無いですよ、隠すなんて」
「・・・誰も、そんなこと言ってくれなかった。貴方、お母さんみたい・・・」
「じゃあ、美しい事を信じてくださらないのなら・・・私が貴方のルームメイトになってあげます」
そのままチュッという音で気がついた
キスされていた、気がつけば瞼とか唇とか頬とかにされていて私はそこから動こうとするけれども
そのまま進んだらベッドの下になってしまうので動くことが出来ない。
下品なことは嫌いだったはずなのに厳しかったはずなのに自分だけずるいとも言いたかったがそのままキスはやめたらしい、頬を赤らめている名古屋さんに私は質問した
「・・・私、信じるつもりはないから。」
「じゃあ、決定ですね。
あ、あと・・・私に移していいですよ?風邪。」
そのまま唇を近づけてチュッという下品な音を少し出しながら重ねていくと長いそのままのキスが終わって
舌を入れられそうになるのを無理やり少し突き飛ばしてからとめさせるとちょっとガッカリした顔になったが、そのままニコリと笑うと名古屋さんはこう言った
「南国の風邪っぴきさんですね^^美しい瞳を持った・・・」
「も、もう・・・意味が分かんないや^^」
終わり
地鶏美味しいですよ、久しぶりにこの前食べましたがとても美味しかったです。ちなみに柔らかめな奴が好みだったりします。天むすで有名な名古屋さんが出せました、天むすって普通に売ってますが本場も美味しいです^^