BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: バレンタイン企画 //薔薇百合作品(オリ版権問わず)募集中! ( No.183 )
- 日時: 2011/02/06 22:37
- 名前: つかの ◆QF5oszRdpY (ID: 6U7QBJXl)
[大人しくチョコを渡せー君はすでに包囲されているー]
「いつそんな言葉を覚えたの!物騒だからやめろ!」
#...ばれんたいん でー
それは、だ。あいつと実況開始して結構経つ今日この頃。
そろそろ実況しようと考え、重い体を起こす。…眠い、眠い。
ぴりりりと電子音が響く。電話の相手は、自由人。
……珍しいな。あいつからか。
いつも俺からするし、第一電話に出てこない、メールの返答も遅いってのが当たり前だったし。
——それが、だ。
出た結果がこれだ。お前は自由人だな。…わかってたけどな!
[えー…今日何の日だと思ってんの]
「に、二月十四日。
——それが、どうかしたか?」
[チョコの日だよ。っつーことでチョコくれ。]
「女の子がいんだろ。俺から貰うな。
第一、会えねえのにどうやって…」
[はぁ?
俺なら此処に居るよ。チョコくれよ]
——は?
ちょちょちょ…え?ストーカーとか犯罪だろぉ…。
シャッ、とカーテンを開ける音をさせる。
手を振ってる……あれ、あいつだよな。
ガラッと窓を開けるや叫ぶしか俺には道が無かった。
「な、んでいんだよてめーっ!」
[うわ煩っ…。あー、鍵開けてよ、寒いし通話料もったいない。]
つーつー。電話が切れる音と、TVの音。
近所迷惑でしょー、と鍵を開け、玄関に入り、胡椒は言う。
モンブランは無いと言うと、チョコと返される。
「あー…。チロルでおっけー?」
「んーチロルくれー」
友達から貰った、きなこもちとかいちごみるくとか、さまざまな種類のチロル。
まーいいや。「二箱貰ってたし、一箱バレンタインでやるよ。」と、苺の香りのサワーみたいなのを少し飲んで答える。
うーっ…しっかしまー、何故俺んとこだぁ?
もっといんだろーに。
「あー、お前チョコも食い過ぎ」
「"も"って何なの、"も"って。」
むすーっとした顔してっけどよおー。
こっちがむーってしてーよ。
ぶつぶつと、愚痴を漏らしていると、声を掛けてくる。
「あん、まだ足んねーとか勘弁しろっ…?」
「んーむー」
チロル、の味がふんわりとする。
うえ…甘ったりー。ウイスキーボンボンが食べてえよ。
っつかなんだ、急に。
「——はっぴー ばれんたいん」
「なんで不自然な…
つか男同士で祝うか?普通」
「だってー、ね」
はぁぁ、と最後と言葉にため息を吐く。
冗談もいい加減にしろっての。
「ああ、言っとくけどあれ本気」なんて、ほざくな。この馬鹿野郎。
あー。今日はなんてハプニングの多い日でしょーか。しかも甘ったりー日。
( "——同士"でしょ。 )
おり実況者。
りあるにいません。