BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: バレンタイン企画 //薔薇百合作品(オリ版権問わず)募集中! ( No.185 )
- 日時: 2011/02/17 17:18
- 名前: つかの ◆QF5oszRdpY (ID: 3r6DhwLS)
「 ゆーくん。これにがい 」
「 んあ?仕方ない。酒入りだかんな 」
#...ほろ苦いビターチョコ
ごくごくと"カロリ。"と呼ばれるチューハイを飲み干す。
甘く美味しい、彼の好物。今回は桃味の様だ。
缶を上に向け、最後の一滴を飲むと、ういーっと完全に酔ったと思われる声をだす。
ゆーくん、と呼ばれた彼は、もう一人の黒とこげ茶の混ざった髪を掻き回す。
髪からは微かにリンデンと呼ばれるハーブの香り。
リンデン、昨日のお風呂の入浴剤が、確かこの匂いだった筈とゆーくん…柴野 由宇は思う。
もう一人といえば、猫の様に気持ちよさそうな顔を浮かべている、しーちゃこと、笠原 詩菜。
彼等は幼馴染であり、インターネットで有名な放送主。片方は酒が好きだという"ゆーくん"、もう片方は甘党な"しーちゃ"、と呼ばれている。
「えーっ、ゆーくんさ。俺が嫌いって知ってるでしょー」
「じゃー俺が食ってやんよ。」
只今収録中、という雰囲気を出している。というよりは収録中なのだ。
彼等は自由気ままであり、バレンタインならチョコを収録中に送るなど普通の行為だった。
視聴者等もそれを、"視聴者会話たいむ"などと呼び、視聴者会話になる。
先程の髪を掻き回す音も、マイクに入っていた。
「うわー…何、自分であげといて食べるとか。」
「お前はそこら辺の女子高生か?」
「だってさー。何年も一緒に居るのにさー。俺の好きな物と嫌いな物の区別もつかないなんて」
「悪かったって。明日一緒に行って買ってやっから許せ」
「そ、そんなこと言ったって、許さないんだからっ」
「落ち着け。ツンデレなんな。似合わねえ」
ぶーぶーと不満を漏らす詩菜は、いーこと思いついた!という顔をする。
視聴者等は、「もうすぐ終わっちゃう!」「次!次!」というコメントを打つ。
それに気が付いたのか、由宇は「出来たら次で!お疲れ様でした……んだ、しーちゃまだあんの?」と声を掛け、詩菜に少し苛立ちを見せていた。
「あのねー、ゆーくん」
「あん?早くしろ、」
「こっち向いてー」
「何だよ?……痛ってぇ!」
チョコの香りが広がる。これだけなぜか甘い、と感じる由宇に、「みるくちょこだもん」と告げる。
( お返しは、"噛み痕"と、明日のちょこで )
私のスレッド消去されそうです……orz。
キス禁止かあ(´・ω・`)