BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 【薔薇百合短編募集中!】 クリスマス企画 【オリ版権問わず】 ( No.33 )
- 日時: 2010/12/08 17:11
- 名前: 月女神 (ID: GlvB0uzl)
『お星さま』 猿影海琉×翔
〜海琉視点〜
「なぁ、海琉」
そう俺を呼んだのは、他でもないあの黒い死神。
現世の2010年に戻った俺らは、面倒な学校の終業式を終えてきた所。
うん、最近サボりすぎて単位がちとヤバイ。
黒い死神は、その真っ黒すぎる黒髪を水平に下へ垂らし、俺の顔を覗き込む。男のくせに女の子のような辛構えが、何ともムカつく。本当にムカつく。
「なぁ、かーいーるー」
「だぁぁぁぁ!!!! うるせぇな、静かにしてろよ。死神だろお前。魂でも狩ってろよ!」
死神、翔はむっとした表情を見せ、俺から離れる。
この死神は、何でか俺に懐いているらしく、弟の彼方に無理矢理押しつけられたのだ。そして帰らない。他の死神達は帰ってくれたのに、こいつだけは何故か帰らない。
いい加減帰れって言ったら、殺されかけた。
そう言えば、何で翔は俺を呼ぶんだ? 何かあるのかよ。
またテレビの付け方を教えてくれ、かな? いい加減覚えてほしいのに。
「海琉」
「テレビならボタンを押せばつく」
「違う。違うから」
じゃぁ何だよ、って俺が訊いたら。
「星が綺麗なんだ。外」
クソ寒いのに、外なんか出てられるか。
というかね、俺は今、夕飯の支度中なの。大学生だから作らなきゃいけないの。
何故忙しい時に呼びだす? そんなに星が大切なのか?
いや、待て。翔は死神で、星なんか見た事なさそうだよな。うーん……。
俺は料理をする手を止め、コートを羽織る。そしてベランダに出た。
マンションからは、色鮮やかなネオンが輝いていた。もうすぐクリスマスだからだろう。
漆黒の空に輝くのは、小さな星達。キラキラしていて、宝石箱をひっくりかえしたような感じ。それにプラスで、雪が降っていた。
星と雪が、視界に飛び込んでくる。
「ね?」
翔は、にっこりと笑った。
こいつでも、感情を出す事があるんだなぁ……。笑うなんて、俺には出来るだろうか。
忍びに感情なんていらないのに。笑う事を羨ましいと思ってしまうなんて。
その前に、俺はこいつと一緒にいたいと思ってしまうなんて。
壊れたのだろうか。いや、そうじゃないな。
「翔。少し散歩するか?」
「する」
翔は、俺の腕にしがみつく。
ベランダの柵に足を掛け、色が溢れる街へと飛び出した。
(星達よ。もう少しだけ、俺らを照らしておいて)
こいつが楽しんでるんだ。お願いだから。
俺が愛したのは、真っ黒でかわいい
炎の死神。
※すみません。こんなヘタ小説をあげてすみません。
文才が無いので、こんな形になりましたが。
あと、アニメキャラなどは使っても良いのでしょうか。
えと、とりあえずオリジナル同士であげておきます。