BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 【薔薇百合短編募集中!】 クリスマス企画 【オリ版権問わず】 ( No.41 )
- 日時: 2010/12/11 17:53
- 名前: 月女神 (ID: GlvB0uzl)
2次OKですか、ありがとうございます。
では、さっそく書かせてもらいます!
『涙の意味、』(伊達政宗×伊達凜音)
〜凜音視点〜
その日、奥州にはたくさんの雪が降っていた。
でも俺らは、政宗が溜めこんだ執務を消費するのに忙しい。
あ〜ぁ。せっかく雪が降ってんのにな。
「なぁ凜音」
そんな中、怨敵(執務を溜めこんだ馬鹿)は、俺の名を呼んだ。
また巻物にサインしろ、か? 政宗のサインを真似するのも大変なんだぞ。
「南蛮には『くりすます』という、イベントがあるらしいな」
「Ah?? 何言ってんだお前。確かに、あるにはあるぞ。でも、そんなの聞いて何になるんだ?」
いきなりクリスマスについて話しかけてくる政宗。
どうしたんだろうか。小太郎にでも吹きこまれたのだろうか。
まぁ、質問されたんだ。答えてやらなきゃならない。
俺は政宗に、クリスマスについて答えてやる事にした。
クリスマスはキリストの生誕を祝うという事で——(あと省略)
「Hun……。そんな風習があるのか」
「あぁ。あるけど」
そう言い、俺は巻物に手を伸ばす。次の瞬間。
「城下に行くぞ」
政宗に腕を引っ張られ、俺は引きずられるようにして部屋を出て行った。
何で城下になんか行くのだろう。
1人で行けば良いのに。
小十郎さんに怒られるのに。
どうして政宗は、俺なんかと——。
はい、止め止め。何かのドッキリに決まってんだろ。
政宗は、色っぽい美人さんと結婚すべきだ。俺は単なるこいつの子孫だ。
ただ、こいつに惹かれている事は内緒。ずっと好きで、誰にも言ってない。
「で。何で俺をここに連れてきたんだよ?」
「別に良いだろうが。別に」
ズルズルと引きずられて、無理矢理城下に到着。
はい、何で俺なんでしょうか。俺からの質問です。
俺は嬉しい限りだけどね。
『政宗様が、城下に?』
『前は、赤髪の少年じゃなかったか?』
『確か名前は、猿影彼方とかじゃ……』
今、何て言った?
彼方? 何で彼方の名前が、ここで出てくるんだよ。
まさか政宗って、彼方が好きなんじゃ……。
—— ズグン。
胸がえぐれるように痛い。
俺が、一方的に好きなんじゃん。政宗を好きになったって、意味ないじゃん。
まさか。俺は、彼方の代わりなのか?
—— ズグン、ズグン。
くそ。止まれ。
どうして、この苦しみが止まってくれないんだ。
「凜音。どうした」
政宗は、心配そうに俺に声をかける。
止めろ。もう、何も聞きたくない。
「りん——」
「触るな!」
伸びてきた手を、思わずはたき落とす。
俺はこんなにも政宗を愛している。愛している自信がある。
でも、こんな俺は『猿影彼方』の代わりなのだから。
愛しているという感情は、こいつに対していらないよな。
「凜音、どうしたんだ一体。何が——」
「俺は彼方の代わりなのか? お前は、今でも彼方が好きなのか?」
言葉があふれて止まらない。止められない。
どうしてだろう。
苦しい思いが、止まらないんだ。
「他の奴ばかり、見てんじゃねぇよ……」
本音。
彼方なんて、見ないでほしい。
ホントは、自分を見てほしい。自分だけを見てほしいのに。
独占欲が強いんだな、俺は。
「俺はお前が、好きなのに!」
城下のど真ん中で、こういう事を叫ぶだろうか。
政宗も動きが完全に止まっている。
迷惑、だろうか。
だろうな。だって、政宗は————。
「何で言われちまうんだろうか」
———— え?
政宗が笑ってる。
「Me too. 俺も、お前が好きだぜ」
苦しい思いが無くなった。
嬉しい思いと一緒に、思わず涙が出た。
悲しいとかじゃなくて、嬉しいんだ。
俺にとっての涙の意味は、
『大好き』
だと、思う。
お前らは。涙の意味、知ってるか?
END
文才がない私ですので、こんな感じになってしまいました。
すみません、本当に文才がないんです。
私の小説のキャラを使いまして、この小説を書きました。
意味の分からないストーリーですが、読んでいただければ光栄です。
あと、もう1つ書きたいんですけど。良いですか?
『好き、大好き、愛してる』の方を、予約お願いします!