BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 【薔薇百合短編募集中!】 クリスマス企画 【オリ版権問わず】 ( No.57 )
日時: 2010/12/25 18:49
名前: 月女神 (ID: GlvB0uzl)

お久しぶりです、月女神です。

この前言っていたお題が、見事に刻鎖様とかぶってしまったんですが、
すみません! 書かせてもらいます。

【好き、大好き、愛してる】(猿飛佐助×猿影彼方)


〜彼方視点〜


いつも。いつも。いつもいつもいつもいつも。
佐助は、俺に言ってくれる。囁くような、甘く低い声で。

「どんな彼方になっても、ちゃんと好きだから」

分かってるよ。心の底からちゃんと、分かっているよ。
だから、俺も佐助を好き。すごく、誰よりも何よりも。全ての人の中で、佐助が1番好き。

でも。でも、佐助は嘘が得意なんだ。

好きなんて言う言葉は、いくらでも言える。機械でも、好きじゃない相手でも、知らない人でも誰でも。
心からそう思っている?
ちゃんと、好きって伝わっている?
何だか、信じられなくなってきた。

「ねぇ。佐助」
「なぁに、彼方」

暗がり、蝋燭の灯だけが頼りの冬の夜。
俺の言葉に、佐助は優しく返してくれる。

「ちゃんと——俺の事、好き?」

その質問に驚いたのか、佐助は驚いたような表情を見せた。
いきなりで悪いと思う。でも、本当かどうか分からないんだ。
俺は、ちゃんと佐助に愛されている?
佐助は、俺を好きでいてくれる?
誰よりも? 何よりも? 全人類、全ての人の中で?

「何でそんな事を訊くの?」
「答えて。知りたいんだ」

催促するような言葉に、佐助はため息をついた。
ふわりとした温かい手のひらが、俺の髪の毛を撫でる。その手つきは、とても温かく、そして優しかった。
愛おしげな視線を、俺の方に向けていた佐助は、ちゃんと答えてくれた。

「大丈夫だよ。誰よりも、何よりも。旦那よりもお館様よりも、彼方が好き」
「じゃぁ俺は大好き。佐助の好きより上だもん」
「んじゃぁ、俺様は愛してるもんね。彼方の大好きよりも上だし〜」
「じゃ、じゃぁ俺はその上を行く! 空を突き抜ける程、佐助を愛してる!」
「ふふん、甘い甘い♪ 俺様は宇宙まで行くもんね」

途端に、笑いがこみあげてくる。
佐助の両腕が、俺を包み込んできた。そして、優しく耳元で囁く。
いつもの、甘く低い声で。

「俺様は、彼方の事が好きだから」
「好きじゃ許さない」
「じゃぁ大好きは?」
「まだ、ダメ。ちゃんと、愛してるって言ってよ」
「……わがままなお姫様だねぇ……」

佐助は苦笑いを浮かべた。

「彼方を愛してるよ——」
「……俺も、愛してる」

好き。大好き。愛してる。

好きな人に言われたら、とても嬉しい魔法の言葉。


END

という訳で、こんなんになりましたがいかがでしょうか?

うわぁ、何だこの甘い小説は。書いて気付いた……。
何でこんなになっちゃったんだろう。
こんな駄文でよければ、ぜひ読んでやってください。


そして。またもお題を書きたいです!

『さよならさよらなお元気で』
『壊して逝ってさようなら?』

お願いします!