BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re:薔薇百合短編募集中!】クリスマス企画【オリ版権問わず】 ( No.68 )
- 日時: 2010/12/28 19:43
- 名前: 刻鎖/あと3日! ◆KokuskA/To (ID: 9yCTBNZC)
■ゆたんぽ彼女
「ルーシィー」
「…………何よ」
さすがに不法侵入にはツッコまなくなったルーシィ。窓から入ってくることに対しても冷静に大人の対応。
「眠れねェんだけど」
「知らないわよ、そんなの」
そういいながらもホットミルクをナツに出す。
だが、いつもの猫がいないことにも、ルーシィは色々内心困っていた。
「お、これ飲んでいいのか?」
「ストップ!」
カップに伸ばされた手を、ルーシィは遮る。
「これ飲んだら、さっさと帰りなさいよ?」
〝眠れない〟という言葉に、ルーシィは嫌な予感を覚えていた。……それ以前に、〝ハッピーはいない〟や〝真夜中の不法侵入〟。ナツはあっち系に興味はなさそうだが、一応男であることは確かだ。
——だが。
「は? 何言ってんだ?」
「へ?」
なんかよく分からないが、嫌な予感的中。
「や、だって俺寝にきたし」
「床で寝てちょうだい」
そういいながらもごくごくとミルクを飲み干すナツ。人の話し聞いてた? というルーシィの問いには答えず。
「だって眠れねェもんは眠れねェもん」
あたしにどうしろっていうのよ、ルーシィはため息を——、
「ルーシィ暖けェだろ? なんか寒ィかr「はァァァァァァァ!!!?」」
つこうとしたが、それは悲鳴と化した。
「ば、ばばばば馬鹿じゃないのっ!?」
顔を真っ赤にして慌てふためくルーシィに、ナツはきょとんとしてみせた。
「大体、ハッピーは?」
「ハッピーは蹴るから駄目だ」
「あたしだって蹴るわよ」
当たり前じゃない、ルーシィはむっと言い返す。
「ルーシィは痛くねェから」
いつもツッコみ入れられてルーシィの痛みをよく知っているはずのナツだが、こういうときはそういう過去のことには拘らない……のか?
「とにかく寝るぞ、ルーシィ」
「ちょっ、早っ!!」
ルーシィが気がついたころにはすでにナツはベットに潜っていた。
「……あ、あたしは床で寝るから!」
そう言って毛布を剥ごうとベットに近づくと。
「きゃあっ!?」
いきなり布団の中に引きずり込まれた。
「ちょっと……!」
必死で抵抗するが、結局後ろから抱きかかえられる体勢になってしまった。どうしても離れない。
「あー、暖けェ」
「〜〜っ! ……馬鹿…………」
* *
えーっと、続きも考えてる。実は。
今度書こう←。