BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 【薔薇百合短編募集中!】 クリスマス企画 【オリ版権問わず】 ( No.72 )
- 日時: 2010/12/28 21:36
- 名前: ヴィオラ (ID: 6PSxBKjg)
〜ゆっくり溶けた、〜
新聞部はいつものようにクリスマス特別号の取材でドタバタしていた、
そんな新聞部部長/富山は翼を羽ばたかせながら突撃取材や風紀委員会や環境委員会のお知らせなどをメモしていたりしていた
一見真面目そうなしっかりしてそうな・・・感じの女の子に見えるのだが長野という新聞部副部長には甘いらしい。
神奈川たちがクリスマス会をしているところや東京と埼玉の危なっかしいシーンを隠し撮りしているところを長野が止めてたら完全に撮影を放って長野に抱きついていたりしただろう、
そんな新聞部が休憩をしているところ長野と富山だけは別の部屋に移動していた。
実は富山なのだが一度もちゃんとした告白というのをしたことがないらしい・・・
だからってそんな愛情表現みたいなことしていいのって思われるだろうか、長野はキレないから別にいいらしい
「な、長野・・・あの・・・私・・・」
「何ですか、富山様。一緒に休憩はよろしいのですか^^」
「・・・え、あ、あのね・・・」
顔が真っ赤になっている富山にニッコリと癒しとも言われるスマイルを出した長野に・・・
長野にキスをしてしまった、
不意ではない わざとでもないキスに長野は戸惑いの顔をするしかなく涙目で走っていってしまった。
ヤバい、これはヤバいと思ってしまった富山だが、
動けなくなってしまいそうになるくらいの恥じらいに休憩時間はその場に立ち尽くしているしかなかった
「・・・嫌われちゃったのかな・・・」
座り込んで少し不安そうな顔はやがて涙をこぼしていた、
そうだ・・・普通の女の子に女の子がキスするなんてありえないことなんだと今ごろ改めて気づいた富山はその場で泣いていた
新聞部の部員も通りかかったが大丈夫ですか?と問いかけるだけで富山は部員を心配させないようにとコックリと頷くしかなかった。
そこに新聞部ではないのだが部活がないのでさっきまで埼玉と購買へと面倒だが行ったとかなんとかちょっと独り言を言った東京がいた、
顔をググッと少しずつでも丁寧じゃなくて少し乱暴に持ち上げた東京は涙と何かよく分からない戸惑いだけが顔に表れている富山を見ると東京も隣に座り込んだ
「・・・長野から聞いたけど、キスしちゃったの?怒らないけどさ」
「・・・うん、逃げちゃったし・・・嫌われたのかな。」
そんな不安な顔をしている富山に東京はゆっくり首を横に振った、
少し驚いた顔をした富山に東京は言った
「私も埼玉が耳弱いの知ってて告白する時に耳を舐めちゃった時があるんだけどさ、
あーいうので意外と嬉しがってくれたりするもんだよ。
さっき会った長野も少し嬉しそうだったし『告白かな?』みたいな顔してたよ^^
もう一度、自分の口から告白しなよ〜」
「・・・うん、分かった。やってみるよ!」
ハイタッチすると東京は階段のほうへと去っていた、それとともに長野がやってきた
—ドキドキする・・・
—緊張する・・・
不器用でも、伝えてみればきっと分かってくれることを信じて富山は長野に言った。
「わ、私・・・長野のこと、愛してるんだ・・・///
さっきは変なことしちゃったけど、ごめん・・・」
「・・・いいのですよ^^それに私も嬉しかったです。
私も富山様のこと大好きです、愛してます・・・」
また少し長いキスを唇を重ねてする、
二人とも心がクリスマスのケーキやプレゼントの温もりのように溶けていく感じがした。
二人の愛は繋がったばかり、
嗚呼、恋とはまるでクリスマスやバレンタインデーに感じるぬくもりのようです。
終わり
また告(ry
すんません、でも今回はあったかい話でした^^
あと三日・・・頑張ろうと思いますっ