BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 【薔薇百合短編募集中!】 クリスマス企画 【オリ版権問わず】 ( No.75 )
日時: 2010/12/29 14:49
名前: 月女神 (ID: GlvB0uzl)

〆切まで2日(?)ですね。頑張りましょう!


【壊して逝ってさようなら?】(片木小太郎×片倉小十郎)

〜小太郎視点〜


銀髪の破壊神。それは、俺のあだ名。
壊す事しか出来ない俺にとって、素晴らしいあだ名だ。

そう。俺の全てを表現する事は、壊すという事しか出来ない。

病んでる? 怖い?
別に何とでも言え。俺は1人でも生きていけるのだから。
じゃぁ何故、凜音と一緒にいる?
お目付役? 違う、好きでいるだけ。俺は、あいつの隣にいる事しかあいつに対して出来ないから。
小十郎さんのように、主を1番に考えてなんて——俺には出来ないから。
いつも、隣でヘラヘラ笑っているしか出来ないから。

「そんなあんたでも、俺の隣に居てくれ」

そうかい。居てほしいなら居てやるさ。
俺も、好きでここにいるのだから。

「おぅ。小太郎」
「小十郎さん……。畑仕事の帰りですか?」

小十郎さんは、俺の先祖。全然似てないんだけど、本当なんだよ。
輝くような黒髪に、彼方のような傷が頬にあって。右目はいつも「政宗様のだ」って。
俺は、凜音のように右目がない。誰にやられたのかも分からないから、自分でやったんじゃないかな。

「小太郎もどうだ? 美味そうなキュウリが出来たぞ」
「……漬物にでもしましょうか。その方が美味しいですよ」
「そうだな」

小十郎さんは笑う。
俺も、こんな風に笑えたら————。

あぁ、この人が欲しい。

俺が持っていないものを、小十郎さんは持っている。
笑顔も、信頼も、主に対する忠誠心も。全部全部、俺が持っていないものだ。
先祖なのに、今此処にいるのに、手を伸ばしても届かない。
高根の花? そうかもしれない。
彼は、崖の上に咲く、たくさんの花の中の1つ。それを見つけたのは、俺だけ。
手が届きそうで、届かない。ならいっそ、

この手で手折れ————。

「ねぇ、小十郎さん」

コロせ。
それがお前、銀髪の破壊神だろう。
欲しいなら、その全てをコロせ。

静かに背負っていた長刀を構える。

「俺は、あんたが好きだよ」

駆けだして、硬い何かが手に当たる。
ゴメンなさい。小十郎さん、こんな事しか出来なくて。
でも、大丈夫だよ? 今、俺もそっちに逝きます。

「だから死んで」

壊した。
最愛の人を、逝かせてあげた。
これで、これで良いのだろうか? 本当に?

じゃぁ俺も、さようならだ。


「バイバイ。この世界——」


ザクッ。


※うわぁぁぁぁぁぁぁあぁぁあああああ!!!!
 何か、本当に申し訳ございません! 本当に、本当に!
 いや、狂愛っていうから……こんなのしか思いつかなかったです。
 すみません、グロイです。R-15です。
 しかも何この変な終わり方! 私何やってんの?!!

 いや、本当にすみませんでした……お粗末さまでした。


名前:月女神
読み:ディアナ
自分のスレッドの題名:忍、恋愛涙壱、弐
希望するお題:『お家でごろごろ』 『いつもと違う』
        『お姫様ドレス』

一言:3つ、頑張ります。よろしくお願いします!