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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- ねえねえ、 ( No.83 )
- 日時: 2010/12/30 11:07
- 名前: 松筆 (ID: Ka5Rg9kR)
今回は長くならないように頑張ります!
オリジナル百合。いつか、aphとかボカロとか、書けたら、いいな!
妹(花音)×姉(幸音)で。カインちゃんとユキネちゃん。
「ねえねえ、幸音姉ー」
呼んでみるも、返事はなかった。
それもそのはずで、姉はパソコンで作業中である。ヘッドホンもしているのだから、届くはずがない。
彼女がつけているヘッドホンから、僅かにピアノの音が漏れ出していた。
恐らく、作曲だろう。姉は世間一般でいうオタクで、特に音楽を好んでいる。
バンドも組んでいるらしいし、趣味の範疇を超えているかもしれない。
ねーねー。ゆきねねえ、あなたのかわいいかわいいかいんちゃんがおよびですよ?
肩をちょんちょんとつつきながらそう呼びかける。
姉は舌打ちをし、ヘッドホンを外しこちらに顔を向けた。
「何。うっざい」
「花音は、幸音姉のこと好きだよ」
冗談のように、はにかみながら言った。
すると姉は私に冷たい視線を投げかけて、小さく息を吐いた。
「私達は姉妹で、女同士。馬鹿なこと言ってる暇があるなら勉強しなさい」
「幸音姉は冗談が通じないなあー」
けらけらと笑ってやると、姉はディスプレイへ目線を移した。
冗談ってのが冗談なのに。ほんと、冗談が通じないんだからー。
頭の中で、姉の言葉が再生される。
私達は姉妹で、女同士。
血が繋がっていて、染色体も同じだから法にも道徳的にも許されない。
姉、ねえ。
どうすれば、許されるんだろうね。届くんだろうね。
ねえねえ、姉さん。
×-×-×-×-×
このお題で心壊サミットを思い出した私は立派(?)なボカロ廃。
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