BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 【薔薇百合短編募集中!】 クリスマス企画 【オリ版権問わず】 ( No.88 )
- 日時: 2010/12/30 13:15
- 名前: 月女神 (ID: GlvB0uzl)
という訳で、ハイ。後1日です! ラストスパートです!
【いつもと違う】(かすが×猿影きせら)
〜きせら視点〜
私は、上杉のくのいちである、かすが姐さんの子孫。
現代に戻れば、謙信様の子孫が私の友達になっていたりするけど。
でも私は、謙信様よりもかすが姐さんを見ている。
例えば。
謙信様に褒められた時の、嬉しそうな表情。
謙信様が傷ついた時の、悲しそうな表情。
いつも見せてくれる、綺麗な笑顔。
そして、私にだけ見せてくれる、照れた表情。
かすが姐さんは魅力的だ。女の私から言うのだから、間違いない。
でも、でもね。かすが姐さんは、いつもずるい。
私を惑わす。狂わす。その、優しい表情で。
だから私は、今日も上杉に来た。かすが姐さんに会いに。
「あれ?」
いつも見える、あの黒い忍び装束が見えない。金色の髪も、何も。
——居ない、のかな?
「かすがちゃんなら、少しお着換え中」
茶髪の死神、雷舞飛鳥さんが、私に告げる。
何にお着換えしてるのだろうか。いつもの忍び装束でも似合うのに。
「ちょっとね、主の命令……かな?」
「え————」
ズキッ、と心臓に痛みが刺す。
気のせい、かなぁ?
私は、お着換え中のかすが姐さんを待つ為、縁側に座った。
「かすが姐さん。よほど、謙信様が好きなんだね」
「そりゃぁね。気持ち悪いって言ったら、殺されかけたもん」
飛鳥さんは、ブラブラと縁側に足を投げ出して、つまらなそうに言う。
嫉妬心。
かすが姐さんは、私の先祖なのに。
関係ないのかな……? 子孫である、私がこんな事を思っていても。
すると、襖が静かに開き、綺麗な桃色の着物を着たかすが姐さんが現れる。
なるほど。たまにはオシャレって事ですね。流石謙信様。
「なっ……!!! きせら、居たのか///」
「何で照れるの。笑わないよ? かすが姐さん、すごい綺麗だもん」
着物を着たかすが姐さんは、私を見るなり照れる。
ほら。私にだけしか見せないの。
それがとても嬉しくて、毎日かすが姐さんを見に来てる。
「謙信様?」
「え、……そうだ。たまには、着飾ってみたらと……」
いつもと違うかすが姐さん。
そんな姐さんを、私は抱きしめていた。
「……どうした、きせら」
「少しだけ、こうさせて。お願い」
私もいつもと違う。少しだけ。
だから、気付かないで。
私の恋心に。
※初の、初のGLです。かすがちゃんの子孫の、きせらちゃんを登場させました。
えーと、何か違う方向にずれたような……。あ、すみません。
ともかく、お粗末さまでした! ありがとうございました!