BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 【薔薇百合短編募集中!】 クリスマス企画 【オリ版権問わず】 ( No.96 )
- 日時: 2010/12/30 22:17
- 名前: つかの ◆QF5oszRdpY (ID: 2bESk3K2)
主♂N(N♀)インドパロ…げふん、アラビアン。
意味はき違えてる&ぽけもそいない。
APHについてkwsk!…ちょっと気になるの。
こんなに長く書いたの久々///
元、健でございまし;
#...アラビアン衣装
「姫を襲うこの悪党を、——」
「そうするつもりよ。だって——…」
そう語るは、国の王女。
生まれ持った美貌。動物と話せるという能力。
薄い若草色の様な癖のある髪は、腰まで伸びている。
丸みを帯びた体に、紫が特徴的なアラビアン衣装。
「——此処…?」
「目が覚めたのね、よかった」
「アンタ……姫か。」
にこり、と微笑みかける相手——、彼の名はゆい。
盗賊の疑いがあり、姫を襲撃しようとした張本人だ。
口元は布で覆われているが、かなり顔は整っていると窺える。
バンダナ、衣装共に黒が特徴的。栗色の髪は、癖があり、腰には刀を下げている。
すくっ、と彼——、ゆいは立ち上がり、此処を去ろうとする。
そんな彼を止める姫。
「っ、何か文句あんの?…えぬ王女とやらは」
「ごめんね、一つのお願いよ。」
「わかった。言え。」
「えっと、
此処から逃げ出したいの」
——逃げ出したい?
ふざけんな、えぬ姫。
にへら、と笑ってそんな恐ろしい冗談やめてくれよ。
「ほら、助けてあげたじゃない!」
「——否、俺が今度こそ処.刑されんだって」
「いいわ。私が、止めるから。絶対。」
「俺が処.刑されたら?」
「私も一緒に——。」
嗚呼!こいつ、容姿と大違いだ!
そんな真顔で言われたら、女だし、断れねえよ。
.
とある、宮殿から離れた通り。
ふんわりと漂う花の香りは、此処の雰囲気にとてもではないけれど、合わないだろう。
タンバリンと歌に合わせて踊る様子に釣られてくる奴等。
——えぬ姫だ、なんて誰一人言葉にしないけど。
情報は疎くない。ただ、えぬ姫の外見が違うからだろう。
同じアラビアン衣装にしても、此処の雰囲気に合ったアラビアン衣装を纏っている。
「素晴らしい踊りだったよ。君、名はなんていうんだい?」
「名前は、え——」
「え、えりっ!えりっていう子!」
「んだぁ?ゆいは子猫ちゃんの何者だよー」
「——ボディーガード?」
へらへらと笑いながら、そう話を続ける。
奴等と別れ、自分の家へと戻る。
「——、ありがと」
「何が」
「さっき助けてくれたこと。」
にへらと微笑み、そう言う、えぬ姫に惚れた。
——なんていうのは、嘘だけど。
「あのね、ゆい。」
「あ?」
「私ね、ゆいとずっと一緒に居たいの。」
頬を赤らめて言う姿は、そこらの女共より、すっごく綺麗で、可愛くて。
——惚れたんです。
.
数日後、宮殿から探しが出て、宮殿に戻されたえぬ姫。
ゆいも一緒に、戻され、処.刑だろうと、えぬ姫もゆいも思った。
「 姫様と一緒に住んでくれないか、 」
——そう言い放つは王様。いわゆる、王様命令を出されたのだ。
( 嗚呼それは、喜んで! )