BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- ウエディングドレス ( No.99 )
- 日時: 2010/12/31 08:38
- 名前: 松筆 (ID: Ka5Rg9kR)
- プロフ: 12/30〜1/3まで不在のはず!
オリジナル百合。
病んでるつもりはない。むしろこれは通常運転。
ジンクスは少女漫画(VBローズ)より。
「ゆうは何が着たい?」
私は、ドレスに囲まれ目を輝かせている彼女に問いかける。
ねえ何でもいーの、と返されたから、うん何でもいーよと答えた。
すると彼女は一旦悩むような仕草をして、一着のドレスを手にとった。
それは真っ白の、どちらかと言えばシンプルなウエディングドレスだった。
「ゆうはそれがいいの?」
「うん。乙女のロマンじゃねえですかい」
「いつもと口調が違うよ」
くすくすと笑みをこぼしながら、試着室を指差して教えた。
彼女はドレスを丁寧に、小さな赤ん坊を扱うかのように手にして足を運ぶ。
その動作は見てるだけで綺麗で、羨ましい。
しばらくして、彼女は出てきた。
異常なほどドレスが好きな彼女は何度も試着をしているから、着こなしは抜群だった。
「にーあうー?」
「ちょーにあうよ。ぱちぱちぱち」
「あっはは。口で言うなっつの」
そんな流れの中、私は突然ひらめいたように、とあるジンクスを口にする。
わざとらしく、今思い出したという顔をして。
「そういえば、未婚者が純白のドレス着たら婚期遅れるらしーよ」
「そうなんだ…………なーんて、知ってる」
「そいつぁ驚きだ」
途端に流れる沈黙。私は彼女から顔を逸らし、ごめんと一言謝罪を口にした。
ずるいよねえ。着てから言うなんて私、ずるいよねえ。
一方彼女は、苦笑して呟いた。
「私は、結婚できなくてもいいんだよ?」
その言葉が予想通りで安心する自分は、やっぱりずるいんだろうなあ。
×-×-×-×-×
頭の中は絶賛夏休み中!永遠の8月20日くらい。
つかのさま
主Nおいしいですよね!もぐもぐもぐ。
これからもstkさせていただくんで覚悟しておいてくだs(
刻鎖さま
月女神さまの「いつもと違う」は>>88で出てるようですよー。では失礼いたしました。