BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 小さくて大きい、君の背中。 【BL】 ( No.20 )
日時: 2010/12/22 18:34
名前: つんさど ◆GAcxLZeYnw (ID: iGvI5nur)

第5話

さて、ガチの高校生活1週間目ですよ。
数学の授業ですよ。
まだ開始して16分なのに、既に眠いですよ。

「えー、で、ここを…青井君、解ける?」
「…(睨」
「…すみませんでした………」

あー、くそ眠い。
ん…長沼の席、目の前だったんだ。
今気付いた。

「えっと…じ、じゃあここを…」

あの問題…さっき俺が答えなかったやつか。
良かったな。よし、困れ困れ。←鬼

「長沼君…できるかな。」
「はい。」

「…うん、正解。」

ちっ。長沼があっさり正解出しやがった。
これじゃ俺が解けなかったみたいじゃんか。数学は得意教科だぞ、俺。

「青井君、数学得意?」

長沼が小声で俺に話しかけてきた。

「…別に、普通。なに?俺が数学できないから問題解けなかった…とか思ってる?」

意地悪めに言ってみる。
まあ、こいつ秀才っぽいし。そりゃ思うか。

「いや…そうじゃなくて、さっきの問題、実は俺当てずっぽうで…解き方分かんなくてさ。」

…!?なんて意外な返答!!
当てずっぽうって…え?勘?今の、勘!?

「…まさか、数学苦手?」
「いっ、いやっ!ひ、必要最低限は出来るよ?ただ…図形が本当に苦手で…」
「…クス」

あ、笑っちゃったよ。
すっげえ恥ずかしそうに言うからね。しかも秀才が。
そりゃ誰でも笑うわ。

「で?教えてほしいの?」
「…お願いします。」

なんだ、先に敬語使われちったよ。
敬語使うまでいじくりまわろうかと思ったのに。

ほんと、面白いな。


「クスクス…いいよ。教えてあげる。これは…」



俺がわざわざ教えてあげるんだ。
しっかり覚えないとお仕置きだからな、長沼。

特別に、やってやってるんだぞ。