BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 【銀魂】 沖田多め <雑食> ( No.1 )
日時: 2010/12/29 09:09
名前: つんさど ◆GAcxLZeYnw (ID: iGvI5nur)

#【沖×新】


「zzz・・・」

いつもと同じ時間。
いつもと同じ場所。
いつもと同じように、俺は仕事をサボっている。

そして、いつも同じ時間に、

「あれ、沖田さん。またこんな所でサボってるんですか?」

買い物袋を提げた、万事屋の眼鏡が現れる。
金が無いらしいから仕方ないが、いつも袋の中は貧相だ。

__今日は何買ってきたんだろうな。

そう思っているうちに、奴は俺の座っているベンチに腰掛ける。
これも、もう見慣れた光景。最早当たり前の日常。
こうして、こいつと少し喋ってから俺はまた仕事を再開するのだ。

「今日はこんなにいいお天気ですよ?折角だし、もっと歌舞伎町を歩いたらいいじゃないですか」
「バカか、こんなに晴れ晴れしてんでィ。真面目に仕事なんかしてらんねーぜィ」


本当は違う。
本当は、お前に会いたかっただけ。

「じゃあ・・・」

眼鏡は自分の持っていた袋から、何かを取り出した。


「はい、これ。お金ないんでこれぐらいしかあげられないんですけど・・・
  どうぞ。」

俺にそれを渡して、あいつは去っていった。
・・・。

「どうぞって・・・ただの茶じゃねーか。200mlの」

・・・w
何故だか、異様に笑えた。

「ありがとよ、新八」


空が、急に清々しく見えた。