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『ぱっつあん！お前・・・本当に行ってしまうアルか？』
『うん・・・前から決めてたことだからね』
『そんな！確かに新八は強くなってほしいけど・・・それじゃ万事屋はどうなるアルか！』
『・・・神楽ちゃん、銀さんをよろしくね』
『・・・っ！新八・・・！新八！新八ぃぃぃいいい！！』



≪実はとても大切だった人。≫


————という、夢を見たアル。

なにヨあれ。
なんで私が新八ごときが万事屋から居なくなって泣く夢なんて見なきゃいけないアルか。
何が夢は心の表れヨ、私はそんなこと微塵も思ってないアル。
ハッ・・・まさかあれ、フィクションじゃないアルか！？

「おはようございまーす」
「・・・。」


　　　　　　　　　　　　＊

「でね、ぱっつぁんてば・・・」
「・・・神楽ちゃんは、そんなに新ちゃんのことが大好きなのね」
「ちょっ、姉御！そんなんじゃないヨ、誰があんなダメガネ・・・」
「それじゃ、なんでそんなに嬉しそうなの？」

！？
私、嬉しそうアルか！？

「うん、すごく嬉しそうよ。新ちゃんがどこにも行ってなくて良かったね、神楽ちゃん」
「べ、別にあんなやつ、どこへ行ったって構わないヨ！//」
「はいはい」

　　　　　　　　　　　　＊


「あ、神楽ちゃんおかえり。どこ行ってたの？」
「・・・新八のばかあ！！」
「ええ！？」